pGSS とは?

pGSS紹介文

 ジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム(PGSS(ピグス))は、もともとICUが6つの学科に分かれていた当時、「二つ以上の学科にまたがった領域で研究したい」「複数の学問分野を取り入れた研究をしたい」という学生の声を反映させた、「学科間専攻」のプログラムのひとつとして生まれました。今ではICUが学科を無くし、メジャー・マイナー制を採用することで、学際的な学びを学生全体に開いています。メジャーのひとつになったことで、Program in Gender and Sexuality Studiesの"Program"がなくなり、公式な略称はGSSですが、Pigsの響きとかけてpGSS(ピグス)が学内で定着しているので、通常はpGSSと呼びます。(余談ですが、公式な略称GSSや、CGSと見分けやすいように、Pを小文字のpに変えています。)


 人間は性やジェンダーと全く無関係に生きることはできません。性やジェンダー・セクシュアリティの問題は、政治学や社会学などの社会科学分野や、文学・哲学などの人文科学分野のみならず、人間の体に関する知識としての自然科学分野にまで、幅のある広がりを持っています。つまり、ジェンダー・セクシュアリティを学ぶためには、学際的な視点がまさに不可欠であると言えます。

 このメジャーでは、ジェンダー・セクシュアリティの視点から既存の「知」を問い直すこと、つまり現在「あたりまえ」とされている物事に対して、ジェンダー・セクシュアリティという視点を用いてもう一度向き合うこと、そうすることで学問の新しい地平を開拓することを目指しています。
 一見難しそうに見えますが、この世の中で人間が関わっているもの全てに、ジェンダー・セクシュアリティは関わっています。つまり、あなたが今興味を抱いている問題にも、ジェンダー・セクシュアリティは多分に関わっているということです。そのような興味を学際的に学ぶことが出来るのがこのメジャーです。

pGSSミッション

pGSSのミッションは、専攻生が以下のようなスキルを身につけることです。

①性やジェンダー、セクシュアリティという基本的な概念、その社会構築性をしっかりと理解しする。
②教育、職場、家庭などにおけるジェンダー秩序の構築・再構築のプロセスや、言語やメディアによるジェンダー・メッセージなど身の回りの日常的な事象を、ジェンダー・セクシュアリティの視点で捉える。
③かつ不平等、階級、権力をめぐる議論、「自然」対「文化」をめぐる議論など、スケールの大きな理論的問題に果敢に取り組む姿勢を身につける。

pGSSコーディネーターからのメッセージ

kazuko.jpg「女」はこう生きるべき、「男」はこう生きるべきというジェンダー規範は、あまりに「自然」に人々を拘束します。学ぶということは、自然、当然と思うことを、なぜかと問うこと。自分の可能性を開花させるためにも、ジェンダー・セクシュアリティ研究を専攻して欲しいと思います。


田中かず子教授(社会学、ジェンダー研究)
pGSSコーディネーター

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