国際ワークショップの最近のブログ記事

国際基督教大学ジェンダー研究センター(CGS@ICU)では、この秋、CGS主催 国際ワークショップ「アジアでジェンダーを語る:
アジアにおけるジェンダー・セクシュアリティ教育」を開催します。
このワークショップでは、アジア諸国と日本からのゲストが、ジェンダー・セクシュアリティ教育にまつわる体験、発見、悩み、闘いをめぐる「対話」を展開します。
当日は、「宗教と教育」「草の根運動における教育」「大学教育」の3つのセッションで
①各国・地域の多様性と共通性
②ジェンダー・セクシュアリティ教育が持つ意味と可能性
③「アジア」というカテゴリー自体の有効性と限界
について、参加者が自由に語り合います。
9月にオープンした会議施設・ダイアログハウスで行われるこの新たな「対話」の試みへの、みなさまのご参加をお待ちしております。

イベントは終了しました。

CGS センター長/ 国際基督教大学上級准教授: 加藤恵津子
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 Dialogues -対話。ジェンダー・セクシュアリティにまつわる体験、発見、悩み、闘いについては、どんなに語っても語り尽くすことはできません。特にこの分野に携わる教員や活動家は、自分そして社会の思い込みに日々気付き、それを何とか是正しようと、自分や他者に働きかけています。この広い意味での「教育」を、アジアという文脈で語り合うことで、教育、そしてアジアの可能性の豊かさを掘り起せないでしょうか?さらには「アジア」というカテゴリー自体の有効性と限界を、探ることはできないでしょうか。

 このような想いからCGS は、11月20日(土)から22日(月)の三日間にわたり、「アジアでジェンダーを語る-アジアにおけるジェンダー・セクシュアリティ教育」と題する国際ワークショップ(同時通訳付き)を開催します。

coebookPR_small.png 国際基督教大学21世紀COEプロジェクトの一環として、CGSが中心となり編纂した書籍「アジアから視るジェンダー」が刊行されました。
 本書は、CGSが開設された2004年から4年間に渡り開催された国際ワークショップ(IWS)「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」の成果をまとめたものです。是非お手に取ってご覧下さい。
 なお、CGS Online上における、国際ワークショップに関する記事は、以下に掲載されています。併せてご参照下さい。

カテゴリ:国際ワークショップ
ジャーナル「Gender and Sexuality」第1号(IWS2005報告記事掲載号)
ジャーナル「Gender and Sexuality」第2号(IWS2006報告記事掲載号)

Poster of the IWS 2007国際基督教大学教授/IWS2007コーディネーター:御巫由美子
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 CGSは、「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」というテーマで2004年秋から3回にわたり国際ワークショップを開催してきたが、今回はその総括としてのワークショップを6月22日、23日の2日間にわたり行った。その目的は副題にあるようにこれまでのまとめと、CGSを拠点としたアジアにおけるジェンダー研究・教育活動の今後の方向性を探ることであった。参加者として、海外からは総勢8名、国内からは計3名を招聘した。第1日目には、招聘した参加者それぞれに、あらかじめ各自が参加した過去のワークショップに提出された論文を再読してもらい、それぞれの領域において「アジア」、「ジェンダー」、「人間の安全保障」という視点で何がいえるのかを3つのセッション(社会科学、人文科学、自然科学)にわけて報告してもらった。2日目は、午前のセッションは「アジアにおけるコロニアリズムとジェンダー」について、午後は参加者から討議したいテーマを募りそれにそって自由に議論をするという形式をとった。

CGS運営委員会 : 加藤恵津子
【CGS News Letter005掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 この春、ICUジェンダー研究センターは3年目を迎え、そしてジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム(PGSS)は2年目になります。そしてPGSSの記念すべき一期生がこの3月に卒業し、それに続く登録希望者も急速に増えつつあります。その背景には、熱意あふれる教員や講師たちによる講義・講演会の数々はもちろんのこと、総勢30余の学生スタッフの質とモチベーションの高さがあります。自主的に読書会を次々と企画し、海外の人々にも臆することなく接しています。大学の研究所と呼ばれるものは数あれど、これほど学生の力に負っている所はないといっていいでしょう。

国際ワークショップ2005コーディネーター: 生駒夏美【CGS NewsLetter 004掲載】

 去る9月16日から18日、まだ夏の暑さが残る中、CGS主催による第二回国際ワークショップがICU構内にて開催されました。今年のサブテーマは「アジアにおけるジェンダー表象」。日本全国からはもちろん、中国、韓国、フィリピン、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インドからの参加者が集まり、活発な議論を繰り広げました。3日間の会期中、私たちはジェンダー表象をさまざまな角度から取り上げることをめざしました。各企画へ多くの学生が参加、アカデミックなディスカッションの他に、フォーラム・シアターという聴衆参加型演劇の試みや、映画監督を招いての上映会とトークなども行いました。特に3日目の「アジアン・フィルム・ショーケース」では、日本、ベトナム、韓国、中国から5作品を上映し、三鷹市をはじめとする近隣都市より一般の方にも多くご来場いただくことができました。この企画だけでも総集客数は200名を超えました。アカデミックなだけの、大学内部で閉ざされたワークショップにしたくないというCGSの方針が実を結んだものと、感謝しております。ご来場・ご協力くださった方々に厚く御礼申し上げます。

2005年国際ワークショップコーディネーター : 生駒夏美
【CGS News Letter003掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 ICUジェンダー研究センターはこの春オープン1周年を迎え、所員が20名、センターの運営に関わる学生30名の大所帯へと育ちました。この1年間のCGSの活動は多岐に渡るものでした。著名な講師を招いての定期的な講演会やカジュアルなランチ会を開催、11月25、26、27日の3日間には第一回国際ワークショップを開催し、「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」をテーマにアジア10カ国からの参加者たちが活発で刺激的な議論を行ないました。それぞれの文化的・歴史的事情によって安全が何であるかは少しずつ異なりますが、国による安全保障が軍事的に展開される中で女性にとっての安全という概念が失われてしまう共通性が明らかになりました。また国や言葉の違いを超えてジェンダー研究者の家族的なつながりを築くことができ、CGSにとって非常に価値のあるワークショップとなりました。今年6月に韓国のソウルで開かれる女性学の世界大会(WW05)では、このワークショップの結果を報告し、アカデミアと活動家の協働関係の可能性をさぐるパネルを提供します。

国際関係学科 : 田中かず子
【CGS News Letter002掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 CGSによる第1回国際ワークショップの準備が、いよいよ大詰めを迎えている。今回は、バングラデッシュ、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイの9つの国と地域から合計13人が参加し、11月25、26、27日の3日間に渡って、「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」をテーマに議論が行われる。このワークショップの成果は来年3月にHPなどで公開する予定だ。

社会科学科: 大石奈々・国際関係学科: 田中かず子【CGS News Letter001掲載】

 ICUのCOEプロジェクトが掲げる「平和、安全、共生」という三つの概念は、互いに深く関連していますが、私たちはこれらを統合しうる「人間の安全保障」*という概念に注目し、「人間の安全保障とジェンダーに関する「知」の創造:アジアの視点から」をCGSのプロジェクトのコンセプトとします。