2004年国際ワークショップ@ICUのお知らせ

社会科学科: 大石奈々・国際関係学科: 田中かず子【CGS News Letter001掲載】

 ICUのCOEプロジェクトが掲げる「平和、安全、共生」という三つの概念は、互いに深く関連していますが、私たちはこれらを統合しうる「人間の安全保障」*という概念に注目し、「人間の安全保障とジェンダーに関する「知」の創造:アジアの視点から」をCGSのプロジェクトのコンセプトとします。

 このコンセプトの下、私たちは2004年11月の第1回国際ワークショップを皮切りに、4年間毎年具体的なテーマを掲げて国際ワークショップを開催します。アジア10カ国から20名の研究者・NGOの活動家を招き、①ジェンダー研究の進展に関する報告(情報を共有し、研究者間のネットワーク化を進め、共同研究の可能性を探り、アジア女性学会の設立にむけた基礎づくりに貢献する)②それぞれの国が直面している人間の安全保障に関する重要課題についての研究報告を求め ③人間の安全保障についてのジェンダー的側面を考察し、それらの重要課題についてアジア地域内でどのように問題解決がなされるべきか、理論的・政策的なアプローチについて議論を重ねます。
 その成果については、逐次ホームページに掲載する一方で、報告書にまとめ、重要な成果に関しては出版物として製本する予定です。

*死活的かつ広範囲な脅威から人間の中枢にある自由を守ること。

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