01. CGSからの最近のブログ記事

CGS センター長/ 国際基督教大学上級准教授: 加藤恵津子
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 Dialogues -対話。ジェンダー・セクシュアリティにまつわる体験、発見、悩み、闘いについては、どんなに語っても語り尽くすことはできません。特にこの分野に携わる教員や活動家は、自分そして社会の思い込みに日々気付き、それを何とか是正しようと、自分や他者に働きかけています。この広い意味での「教育」を、アジアという文脈で語り合うことで、教育、そしてアジアの可能性の豊かさを掘り起せないでしょうか?さらには「アジア」というカテゴリー自体の有効性と限界を、探ることはできないでしょうか。

 このような想いからCGS は、11月20日(土)から22日(月)の三日間にわたり、「アジアでジェンダーを語る-アジアにおけるジェンダー・セクシュアリティ教育」と題する国際ワークショップ(同時通訳付き)を開催します。

大学生:清水かな
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2010 年2 月16 日、「信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会」(ECQA)代表であり、日本基督教団牧師である堀江有里氏が、「キリスト教とセクシュアル・マイノリティ/ セクシュアル・マイノリティとコミュニティ」というテーマで講演を行った。講演では、ピア・カウンセリングを中心としたECQA の活動や日本のキリスト教におけるセクシュアル・マイノリティの状況についてお話しいただいた。

CGSセンター長/国際基督教大学上級准教授:加藤恵津子
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

田中かず子(2004-07)、生駒夏美(2008)に続き、四月よりセンター長を勤めております、加藤と申します。設立から「もう」六年目とも「まだ」六年目ともいえるCGSですが、第二ステージに入りつつあることを肌で感じています。
第一ステージは組織体制や活動の土台作りを急ピッチでゼロから推し進めた時期で、ここで「ジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム(PGSS)」の提供、ジャーナルやニューズレターの発行、読書会、ティーパーティー、図書とコミュニケーション・スペースの提供、講演会の企画といった活動の原型が作られました。2004年から2007年には、大学COEプロジェクトの一環として、「アジアにおけるジェンダー」を社会科学・人文科学・自然科学の各視点から討議する国際ワークショップ・シリーズを四回に亘り主催しました。

ICU学部(語学科3年)
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2009年5月20日、「ジェンダー研究へのアプローチ」の授業の公開講座として、ニュースコンテンツサイト「デルタG」主宰のミヤマアキラ氏と、大学教員の飯野由里子氏が『〈名付け〉をめぐるポリティクス』というテーマの下に講演を行った。「なぜ非異性愛者ばかりが「名乗り」を強要されるのか」、「「名乗り」としてのカミングアウトや、一方的な「名付け」や人格への還元など、「名付け」をめぐる政治性について」(公式ポスターより)。講演から考えたことをここに述べたい。

ICU卒業:decofemi
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

現在ICUでは大型寮建設計画が進んでいるが、一昨年まで寮生として構内に暮らした経験から、ICUと寮について改めて考えてみたい。
私が住んでいたのは、全員相部屋の"女子"寮で、1階の共有スペース以外は寮則により"男子"禁制であった。大学職員等で「男子」とされる人がどうしても2階に上がらなければならないときには、必ず寮生が立ち会い、「男の人二階に上がりま〜す」と呼びかけてから通す。これはどうしても私が慣れることが出来なかったルールの一つだ。

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CGSは今学期も読書会を開催します!今回は火曜ランチと金曜夕方の二本立てです。
奮ってご参加ください。
『性の歴史I』読書会が月曜19時10分からに変更となりました。
場所は引き続きCGSです。お間違えのないようお気をつけください。

開催場所:ジェンダー研究センター(ERB-301)
問い合わせ先:0422-33-3448(担当 川坂)
大学までのアクセス方法はコチラ
大学内の地図はコチラ(5番の建物)

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なぜ非異性愛者ばかりが「名乗り」を強要されるのか。

ニュースコンテンツサイト「デルタG」のライター・
運営スタッフであるミヤマアキラさんと、
フェミニズム研究をご専門とし、セクシュアリティ
を主な関心領域とされる大学教員の飯野由里子さんが
対談形式での講演を行います。

「名乗り」としてのカミングアウトや、一方的な「名付け」や人格への
還元など、「名付け」をめぐる政治性についてお話いただきます。
ぜひお誘い合わせの上、ふるってご参加ください(予約は不要です)。

【CGS Newsletter011掲載記事の全文バージョンです。ダイジェスト版はこちらからお読み下さい。】

Mr.Ishiguro&Mr.uehara

2008年、ICU祭のミスコン企画を巡りICU祭実行委員会とCGSの間で数回の話し合いが持たれました。双方の頭を悩ませた「ICUでミスコンをやるとはどういうことか」という問題……。改めて考え直すために、実行委員会の石黒慎太郎さんと上原恵太さんをお招きし、サポートハウスじょむのカウンセラー高山直子さんの進行の元で、座談会を開きました。この問題をみなさんはどう考えますか?
2008年度ICU祭実行委員会委員長:石黒慎太郎(石)
2008年度ICU祭実行委員会本部企画局:上原恵太(上)
井芹真紀子・丹羽尊子・鈴木直美:CGSスタッフ(井・丹・鈴)
進行役…サポートハウスじょむ カウンセラー:高山直子(高)

今学期も読書会を開催します。会場はすべてジェンダー研究センター(ERB-I 301)です。資料の配布方法など詳細は初回にお知らせします。今回の読書会のラインナップは次のとおりです。

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スピヴァクのポストコロニアルをめぐる議論はアジアをその複雑/複数の
差異において理解する。現代における最も卓越した批判的、活動的な
思想家による傑作である。 ジョック・ヤング(ニューヨーク大学)

今学期は文学/文化批評を専門とする思想家、ガヤトリ・スピヴァクの
アジア論、『Other Asias』を読みます。昨年の日本での講演「他のアジア」の
基となった彼女の最新刊です。