2011年7月アーカイブ

 国際基督教大学ジェンダー研究センター(CGS)は、「HIV / エイズに見る日本・アジア」(仮)と題するワンデー・レクチャーシリーズを2011年秋に開催いたします。
 本レクチャーシリーズは、HIV / エイズと「我々」について考える試みの一環であり、2011年2月に行われた、日本国内に置けるHIV / エイズの状況にフォーカスしたセミナー(「HIV / エイズを考える ー病の他者かへの抵抗ー」)に引き続く、第2弾のイベントです。先のセミナーでは、「日本社会においてHIV / エイズはどのように扱われているのか」「HIV陽性者にとって日本はどのような社会なのか」などの問いを中心に、HIV / エイズという「病」の日本社会における扱われ方を、当事者の視点を重視しながら再考しました。
 今回のレクチャーシリーズでは、地域的枠組みを一歩広げ、アジアにおけるHIV / エイズの状況を把握するとともに、医療•支援といった切り口から現象をとらえていきたいと考えています。また、人の移動ボリューム / パターンの増大 / 多様化をふまえ、国家の領域を超えた「アジア」という観点から、日本の中のアジアにも注目する予定です。特に、アジア諸国からのニューカマー在日外国人に対するHIV / エイズを含む医療支援についての現場の報告や、日本という地域やセクシュアリティの差異を超えた支援・予防のあり方に関する報告を盛り込む予定です。HIV / エイズ医療を媒介にして見えてくるアジアのあり方、そして日本におけるアジアとは何なのか。今後ますます必要とされる「他者」との関わり方に対する模索として、HIV / エイズを見つめていきます。

多くの方のご参加をお待ちしております。

国際基督教大学 ジェンダー研究センター
センター長
加藤恵津子


※以下詳細については2011年7月末現在調整中の内容であり、変更の可能性があります。
※各講演の詳細な時間や講演者については、決定され次第順次お知らせいたします。

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