2012年9月アーカイブ

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 ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。
 一人で読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!

火曜 ランチ 12:50〜 (初回:10月2日)
Transgender Explained for Those Who Are Not
【著】Joanne Herman (AuthorHouse, 2009)

Joanne Herman, a transgender woman who read everything in sight to understand her own gender incongruity, has been helping others with her non-complicated explanations of transgender for almost a decade. Organized by topic into short, easy-to-read chapters, Transgender Explained is perfect for parents, relatives, colleagues, friends, allies and even journalists who want to quickly get up to speed on what it means to be transgender. (Amazonより)

担当者:FERGUSON, Jessica W.(ICU学部生)


火曜 夜 19:15〜 (初回:10月2日)
「レズビアン」という生き方 ―キリスト教の異性愛主義を問う
【著】堀江有里(新教出版社、2006年)
レズビアンである〈わたしたち〉のストーリー
【著】飯野由里子(生活書院、2008年)

 日本におけるセクシュアルマイノリティ、とりわけレズビアンをとりまく問題について書かれた2冊を読みます。基礎的なことばや知識の確認をしながら、ゆっくり読んでいければと思います。

担当者:上田真央(国際基督教大学大学院)、佐々木裕子(東京大学大学院)


水曜 ランチ 12:50〜 (初回:10月3日)
愛について―アイデンティティと欲望の政治学―
【著】竹村和子(岩波書店、2002年)

 竹村和子は、英米文学研究者として多くの翻訳を手がけ、英米の最先端のフェミニズム理論を日本語で紹介してきた非常に重要な思想家です。読書会では、彼女の代表的な単著のひとつである本書を、一章ずつ6回に分けて読んでいきます。一人で読むのはなかなか大変ですが、みなさんと一緒に少しずつ読んでいくことで理解を深めていきましょう。初回は「序―『愛』について『語る』ということ」を読んでいきます。皆様のご参加をお待ちしております!

担当者:高内悠貴(東京大学大学院)、唐川恵美子(東京外国語大学大学院)

このイベントは終了しました。

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国際基督教大学ジェンダー研究センター/GSS101「ジェンダー研究へのアプローチ」共催オープンレクチャーシリーズ
震災・原発問題をジェンダー・セクシュアリティの視点から考える。

日時:
2012年9月24日(月)、27日(木)、10月1日(月)13:15〜15:00

場所:
国際基督教大学 本館 215号室
JR中央線武蔵境駅南口より、小田急バス「国際基督教大学(境93)」行き終点下車
*上記路線は全てノンステップバスにて運行されております。

言語:
日本語

参加費:
無料、予約不要
※学内外問わず、どなたでも受講頂けます。

未曽有の東日本大震災・福島第一原発事故から1年半がたち、復旧も遅々として進まない中、決して過去の問題としてではなくこれからの問題として、大震災・原発事故をとらえていくことを再確認したい。未曽有の天災や事故が起きた時、ジェンダー・セクシュアリティ規範や秩序構造はどのように作用し、また不可視化されるのか。ジェンダー・セクシュアリティの視点から考察すると、どのような問題が見えるのか。想像力を駆使し感性を磨いてこのたびの大震災・原発事故について考察していく。



9月24日(月) 映画上映×監督クロストーク
震災から1年:被災地いわきからのメッセージ
監督:島田 暁(2012、18分)
原発附和雷同
監督:石本恵美(2012、18分)

シリーズ第1回は、映画上映×監督クロストークとして、「震災から1年:被災地いわきからのメッセージ」(監督:島田 暁、2012年作品、18分)と、「原発附和雷同」を上映します(監督:石本恵美 2012年作品、18分)。
被災地を生きる性同一性障害当事者のメッセージと、東京で生きる若者の声。両者を見比べながら、震災・原発問題に関わっていくスタンスを見つめ直します。



9月27日(木) 講演会
放射能汚染を考える ―生活者視点からの取り組み
講師:漢人あきこ(小金井市議会議員)

シリーズ第2回は、小金井市議会議員の漢人あきこさんをお招きした講演会を開催します。
チェルノブイリ原発事故以降、市民協働で行われてきた食品の放射能測定の中で生活者・女性としての視点からみえた、放射能汚染の姿とは。そして、大震災・原発事故の前後で、測定活動をとりまく状況の変化とは、どのようなものであったのか。震災後一年半の経験を振り返り、今後を考えていきます。



10月1日(月) 講演会
女たちが動く ―ジェンダーの視点から東日本大震災を考える
講師:浅野冨美枝(宮城学院女子大学)

シリーズ第3回は、「女たちが動く: 東日本大震災と男女共同参画視点の支援」(生活思想社 2012)の編著者のひとりである、浅野冨美枝さんをお招きします。
東日本大震災の被災地・宮城で教鞭をとる浅野さんは、被災女性が被災女性の支援に取り組んだ1年の記録をまとめる作業に参加。支援する側が支援されるという経験を通して見えてきた、当事者が復興の主体となることの重要性をうかがいます。

このイベントは終了しました。

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アウェアネス=レイジング・ワークショップ・シリーズ
Think about Relations -デートDV・デートレイプを考える-

スピーカー:
兵藤 智佳
早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター 助教

日時:
2012年9月21日(金)
講演:12:50〜13:40
質疑応答:13:45〜14:30

場所:
国際基督教大学 本館 170号室
JR中央線武蔵境駅南口より、小田急バス「国際基督教大学(境93)」行き終点下車
*上記路線は全てノンステップバスにて運行されております。

言語:
日本語

参加費:
無料・予約不要

 恋人同士や友だち同士の間でふるわれる暴力、デートDV・デートレイプ。今回の講演会では、「デートDV・デートレイプとはなにか」の基礎知識のほか、デートレイプを防ぐための学生による啓発活動を、兵藤智佳さんにご紹介頂きます。あなたの身の回りの人間関係を、暴力との関わり方を、一緒に考え直してみませんか?

このイベントは終了しました。

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アウェアネス=レイジング・ワークショップ・シリーズ
Think about Recreating -アートを通して関係を創りなおす-

スピーカー:
中村 美亜
東京芸術大学 音楽学部 助教

日時:
2012年9月20日(木)
13:15〜15:00

場所:
国際基督教大学 本館 215号室
JR中央線武蔵境駅南口より、小田急バス「国際基督教大学(境93)」行き終点下車
*上記路線は全てノンステップバスにて運行されております。

言語:
日本語

参加費:
無料・予約不要

 本講演では、1980年代から現在に至るまで、エイズアクティビズムのなかで、メモリアル・キルトやdumb type、Living Together計画など、アートが果たしてきた役割を考察します。生と性、生と死の問題を周縁化することなく語る方法、人と人との関係を創りなおす方法について、アートという切り口から探求する講座です。

※dumb type「S/N」に関する参考映像
 できるだけ講義の事前にご覧ください。

http://www.youtube.com/watch?v=8fpw6EYOEig
http://www.youtube.com/watch?v=B-mQo1_N9Yg

このイベントは終了しました。

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CGSニューズレター 015号が完成しました。
CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。是非ご覧下さい。
なおペーパー版・pdf版に収録されている記事は、要約の場合があります。記事全文は、以下の目次から各記事のエントリーをご覧下さい。

CGSニューズレター 015号をダウンロード


CGSニューズレター 015号目次
(各記事のエントリーにリンクしています。クリックしてご覧下さい。)

CGSセンター長、ICU教授:田中かず子
【CGS Newsletter015掲載記事】

 東日本大震災の福島第一原発事故後、私は100年単位のスパンで考える視座の重要性を確信するようになりました。史上最大の原発事故発生後1年以上経過した現在でも、全く復旧のめどが立っていません。福島の人たちは今でも、国から見捨てられたと思わざるを得ないほど絶望的な状況に放置されています。根本的な解決は、一人ひとりが尊厳をもって生きることができる新しい社会のかたちを真剣に探究することにしか見いだせないのではないでしょうか。100年のスパンで考えるということは、自分はもういない世界を想像することであり、自分自身が強固に内面化している社会規範や思考の前提を相対化する有効な手段となりえます。この「100年のスパン」という革新的な想像力こそ、社会構造の根幹に関わるジェンダー・セクシュアリティ問題に取り組む際に有効な手段なのではないかと考えます。

CGS事務局長:加藤 悠二
【CGS Newsletter015掲載記事】

CGSでは2011年度利用者の声を受け、2012年4月「LGBT学生生活ガイド in ICU:トランスジェンダー/GID編」を発行しました。今後のガイド発行の展望と、2013年度開始を目指すR-Week Projectについて、CGS事務局長の加藤悠二がレポートします。

CGS運営委員、ICU上級准教授: 生駒 夏美
【CGS Newsletter015掲載記事】

ICU学内に授乳室が設置されました。その経緯とともに、2012年1月31日、ダイアログハウス中会議室にて、教職員や学生など30名が参加したトークセッション「みんなで語ろう!大学での子育て」について、CGS運営委員・生駒夏美がご報告します。

CGS事務局長:加藤 悠二
【CGS Newsletter015掲載記事】

2011年度冬学期より、CGS研究所助手(RIA=Research Institute Assistant)がイベントコーディネーターを務める新たな試み・YoRAPが始まりました。この試みの背景と、2012年6月までに開催された6つのイベントの概要をご報告します。

CGS 運営委員、ICU 准教授:高松 香奈
【CGS Newsletter015掲載記事】

高松香奈准教授は、2011年より国際関係学・pGSS担当教員としてICUに着任し、CGSの運営委員もつとめています。この1年、ICUで「ジェンダーと国際関係」を担当することを通じて見えてきた気づきについて書き記します。

ICU卒業生(2008年pGSS修了):藤栄麻理子
【CGS Newsletter015掲載記事】

pGSS専攻希望者から多く聞かれる「履修生の卒業後の進路を教えてください」という質問。今回は一般企業に就職した卒業生の藤栄麻理子さん(ID08)に、現在の仕事とpGSSで学んだことの関係を伺いました。

立教大学文学部教授:新田啓子
【CGS Newsletter015掲載記事 日本からのニュース:追悼・竹村和子氏】

2011年12月13日に逝去された日本のジェンダー・セクシュアリティ研究の旗手のひとりである、竹村和子氏。立教大学文学部の新田啓子先生に、故人へ馳せる思いをお寄せ頂きました。

竹村和子フェミニズム基金評議員、元お茶の水女子大学教授:河野貴代美
【CGS Newsletter015掲載記事 日本からのニュース:追悼・竹村和子氏】

竹村氏の遺志のもと設立された、一般財団法人「竹村和子フェミニズム基金」(通称:竹村基金http://takemura-fund.org/)。この基金について、同法人評議員で元お茶の水女子大学教授の河野貴代美先生にお話を伺いました。

健康と人口イニシアティブセンター所長、健康投資相談促進センター創設者 : クアット・チュ・ホン
インタビュアー CGS運営委員、ICU上級准教授:生駒夏美、CGS研究所助手:サマンサ・ランダオ
【CGS Newsletter015掲載記事・全文】

ICUでは2012年度秋学期、ベトナムよりホン先生を客員教授としてお迎えし、「ジェンダー研究特別講義」の授業をご担当頂きます。ホン先生ご自身や研究分野について、生駒夏美とサマンサ・ランダオがインタビューしました。

健康と人口イニシアティブセンター:ホァン・チュ・アン
【CGS Newsletter015掲載記事・全文】

ホン先生よりご紹介いただいたホァン・チュ・アン先生が、ベトナムのセクシュアルヘルス・リプロダクティブヘルスの最新情報をお寄せくださいました。ホン先生のバックグラウンドともなる同国の状況をご紹介頂いています。

埼玉県立大学助教:堅田 香緒里
【CGS Newsletter015掲載記事 特集:働くと「生きる」をジェンダーの視点から考える】

今号のニューズレターでは、『働くと「生きる」をジェンダーの視点から考える』と題し、私たちと労働・社会の在り方を見直すヒントを探る特集を組みました。最初のテーマはベーシックインカム。この概念が切り開く社会の地平について、「ベーシックインカムとジェンダー」(現代書館2011)共編者・堅田香緒里さんに伺いました。

企画・構成 堀真悟:早稲田大学大学院、CGS研究所助手
司会・構成 松﨑実穂:CGS研究所助手
【CGS Newsletter015掲載記事 特集:働くと「生きる」をジェンダーの視点から考える】

講演会「ベーシック・インカムの可能性」の後に、堅田香緒里さんと3名の受講生による座談会を開催しました。講演会コーディネーターを務めた堀真悟(CGS助手)が設定した「働くこと/生きることとベーシックインカム」というテーマを中心に、松崎実穂(CGS助手)司会のもと、参加者の皆さんに存分に語っていただきました。

インタビュアー CGSセンター長、ICU教授:田中かず子
インタビュイー 「働く女性の全国センター(ACW2)」代表:伊藤みどり
【CGS Newsletter015掲載記事 特集:働くと「生きる」をジェンダーの視点から考える】

ベーシックインカムのような新しい制度への試みが必要とされる一方、現状のデータから労働・社会の在り方を見直すことも必要です。若者の雇用環境について調査を重ねてきた「働く女性の全国センター(ACW2)」の伊藤みどりさんに、CGSセンター長・田中かず子がお話を伺いました。

株式会社 創造集団 440Hz 代表取締役・社長:石本恵美
株式会社 創造集団 440Hz 取締役:長井岳
【CGS Newsletter015掲載記事 特集:働くと「生きる」をジェンダーの視点から考える】

「生きたいように生きる」をテーマに学生が集うシューレ大学(運営母体:NPO法人東京シューレ)。その卒業生たちが設立した株式会社が、創造集団440Hz(http://creators440.org/)です。働くことと生きることを見つめて立ち上がったこの会社について、代表取締役・社長の石本恵美さんと、取締役の長井岳さんにお話を伺いました。

■ このガイドについて
「LGBT学生生活ガイド in ICU」は、ICUに在学するLGBT学生が、よりよい学びの環境を得るためのサポートを目的として作られました。第一弾「トランスジェンダー/GID編」は、これまでにICU内で実際に対応されてきた事例をもとに、制度面でのサポート情報を集約したものです。ここに掲載されている情報は現状のICUで可能な対応であり、一人ひとりの希望に沿ったものでは必ずしもないかもしれません。CGSでは学生の皆さんが過ごしやすい環境を作れるよう、働きかけを続けていき、ガイドの更新もおこなっていきます。また、今後もさまざまなジェンダー・セクシュアリティのニーズに応えたガイドを拡充していきます。


「LGBT学生生活ガイド in ICU」の更新は終了し、「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU」へリニューアルされました。 最新版(2016年4月8日更新)はこちら

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