016号の最近のブログ記事


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CGSニューズレター 016号が完成しました。
CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。是非ご覧下さい。
なおペーパー版・pdf版に収録されている記事は、要約の場合があります。記事全文は、以下の目次から各記事のエントリーをご覧下さい。

CGSニューズレター 016号をダウンロード(PDF,3.1MB)

CGSニューズレター 016号目次
(各記事のエントリーにリンクしています。クリックしてご覧ください。)


CGSセンター長、ICU教授:田中かず子
【CGS Newsletter016掲載記事】

 2003年の準備年から数えると、私がCGSとかかわって今年は10年目になる。ジェンダー・セクシュアリティに関心のある人たちのコミュニケーションスペースとして出発したCGSは、学内外のさまざまな人たちの思いやアイディアがバチバチ化学反応を起こす触媒の役割を果たしてきたのではないだろうか。「場」の力は、実にすごい。私自身、CGSとのかかわりの中で、どれだけ触発されてきたことか。以下、私の中で起きた現在進行形の化学反応をみっつあげたい。

 ひとつ目は、性差別構造に、男女二元論と異性愛規範がつながったこと。当然と言えば当然なのだが、近代の性差別構造は男女二元論と異性愛規範を抜きにしては語れない。性別役割分業を前提として男女の格差を論じることは、まさに男女というふたつのカテゴリーを前提とし、かつ近代核家族の異性愛的結合を当然とする議論なのだ。性自認や性的指向をめぐる問題を問うことなく、男女間の不平等を追及していくことは、男女二元論、異性愛を当然視する議論を展開することになる。

 改めて性差別とは、性に基づく差別なのだから、女性に対する差別だけが性差別ではない。人は女か男であるという男女二元論に基づいて、生まれた時に与えられた性別に違和を感じる人たち(=ジェンダー・マイノリティ)を排除するのも性差別であり、異性愛規範から外れる人たち(=セクシュアル・マイノリティ)を排除するのも性差別なのだ。これまでのジェンダー研究では、異性愛でかつ性別違和をもたない「シスジェンダー」の男女を前提とし、議論してきたのではないか。

 ふたつ目は、排除されている人たちを周辺に追加するのではなく、中心に持ってくることについて。異性愛でシスジェンダーの男性を「標準」とした社会の仕組みはそのままに、「男女平等」をもとめるシナリオは、始めから限界があったのだ。性差別構造に挑戦していくためには、無償の家事育児ケアをになう人、かつ男女二元論的構造に違和があり、いわゆる異性愛規範から外れた人を「標準」とすれば、どのような社会の仕組みが必要になるのかと、議論の視点を転換する必要があるのではないか。

 みっつ目は、マジョリティの「当事者性」について。よくマイノリティ自身が声をあげて権利獲得のために立ち上がる必要があるといわれる。力のある側のものが力のないものを代表して論じることはできないが、マジョリティはマイノリティを排除する側の当事者であり、その当事者性をもって排除し不可視化する構造について論じる必要があるのではないか。セクシュアル・マイノリティを排除する構造を異性愛者は考える必要があるし、ジェンダー・マイノリティを排除する構造をシスジェンダーの特権を持つ人たちが問題提起していくべきであろう。排除された側がどうすれば声を上げることができるのかを考えるのは、第一義的に排除している側の責任ではないか。

 さて、あなたはどんな「場」でどんな化学反応を経験してきたのだろう。これまで心の中で温めてきた大切なこと、あったらいいなと思う理想を、ゆるゆると語り合っていきませんか。


CGS編集委員会
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

CGSは2004年4月、第一教育研究棟(ERB-I)301にオープンしました。2014年4月に10周年を迎えるにあたり、これまでの活動を振り返ります。(本文中のお名前・ご所属等は、イベント開催当時のものをそのまま掲載しています)


CGS運営委員:生駒夏美
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

 2012年5月にICU授乳室がオープンしました。自身も利用登録者であるCGS運営委員・生駒夏美が、授乳室のこれまでと、今後の展望をご紹介します。


ICU保健体育科:三橋良子
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

2013年度より、教養学部生必修科目「保健理論」内で、CGSスタッフが「性の健康を考える」と題したゲスト講義を開催するコラボレーションが始まりました。「保健理論」を担当する保健体育科主任の三橋良子先生に、この取り組みの企図と、今後の展望についてお寄せ頂きました。


CGS研究所助手:松﨑 実穂
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

CGSの日常業務には、多くの研究所助手(Research Institute Assistant, 以下RIA)が関わっています。社会人経験を経て学術の道へと戻り、現在RIAを勤めている松﨑実穂さんが、CGSでの活動が自身にどんな影響を与えているかを振り返ります。


NPO法人 サポートハウスじょむ スタッフ:二木泉
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

退職後にも、さまざまなかたちでCGSの活動に関わっている元RIAも少なくありません。そのひとりである二木泉さんに、CGSでのRIA経験と、その経験がその後の人生にどう活きているかを語って頂きました。


ICU卒業生(ID 05):清水雄大
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

在学時にCGSに多く関わり、卒業していったICU生には、卒業後もジェンダー・セクシュアリティの視点をもって、それぞれの現場で活動を続けている方も多くいます。ICU LGBITサークル「Sumposion(シンポシオン)」創設メンバーのひとりであるID05清水雄大さんに、当時を振り返ってもらいました。


ICU卒業生(ID 04):飯田亮瑠
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

ICUでは、性別に違和感を持つ学生の学籍簿上の氏名・性別表記の変更が、2003年から可能になっています。ICUで初めて声をあげ記載変更を実現した卒業生の飯田亮瑠さん(ID04)に、当時の想いと、在学生・これから入学を考える学生へのメッセージをお寄せ頂きました。


早稲田大学大学院/CGS研究所助手:堀 真悟
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

CGSでは2012年度より、学内でジェンダー/セクシュアリティを考えるアクション週間「R-WeekProject」を立ち上げ、活動を進めてきました。2013年6月3日(月)~8日(土)には、第1回R-Weekを開催。プロジェクトリーダーを務めたRIAの堀真悟が、これまでの取り組みをご紹介します。


NPO法人 サポートハウスじょむ カウンセラー:髙山直子
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

2008年「自己尊重ワークショップ」講師のほか、ニューズレターにも度々ご寄稿頂くなど、さまざまな場面でCGSに関わってきてくださった、NPO法人サポートハウスじょむのカウンセラー・髙山直子さん。髙山さんから見るCGSとはどんな場所なのか、お話し頂きました。


RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)代表理事:岡田実穂
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

2013年3月に開催した「〈"女"同士の絆〉と生き抜くこと」登壇者のひとり、岡田実穂さんは、RC-NETで活動しています。NPOの立場から、CGSとのつながりと、今後の活動への期待をお寄せ頂きました。


レインボー・アクション代表/映像作家:島田暁
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

NL第7号では、「フツーに動いてみたGAYのこれから」という記事を「akaboshi」名義でご寄稿頂いた、レインボー・アクション代表で映像作家の島田暁さん。その後もさまざまなイベントへのご参加、3度の映像作品上映会の開催でもご協力頂きました。今号では、これからのCGSへの期待をお寄せ頂きました。


「やっぱ愛ダホ!idaho-net」代表、「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」共同代表:遠藤まめた
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

島田暁さんと同じ時期にCGSに初めて足をお運び頂き、セクシュアルマイノリティーズ・インカレ・ネットワーク「Rainbow College」の立ち上げに関わり、日英ユースエクスチェンジにも参加した、遠藤まめたさん。まめたさんにとってCGSはどんな存在なのか、ご執筆頂きました。


ICU学長:日比谷潤子
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

2005年4月に学科間専攻プログラムとして開設され、現在は31あるメジャー(専修分野)のひとつである、ジェンダー・セクシュアリティ研究(pGSS)。このカリキュラム制定に尽力され、現在はICU学長の日比谷潤子教授に、リベラルアーツにおけるpGSSの意義と、それをサポートするCGSの位置づけについてインタビューしました。(聞き手・構成:田中かず子、加藤悠二)


立教大学大学院特任准教授、ジェンダー研究センター所員:藤田ラウンド幸世
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

立教大学の藤田ラウンド幸世特任准教授は、2011年度よりpGSSコアコース「言語とジェンダー」講師を担当。CGS所員の一員としても活動しています。この2年間の授業経験と、CGSとの関わりを振り返って頂きました。


北里大学 健康管理センター 学生相談室 臨床心理士:柘植 道子
【CGS Newsletter016掲載記事/日本からのニュース:相談の現場から】

CGSは学生にも開かれたコミュニケーションスペースとしても機能しており、学生の皆さんからジェンダー・セクシュアリティにまつわる様々な相談を受けることが多々あります。他大学では相談に関して、どのような体制を築いているのでしょうか。今回は、LGBT学生サポートグループを立ち上げられた、北里大学学生相談室臨床心理士の柘植道子先生にご寄稿頂きました。

「働く女性の全国センター(ACW2)」メンバー:鈴木ちあき
【CGS Newsletter016掲載記事/日本からのニュース:相談の現場から】

CGSで受ける相談のなかには、就職活動や将来のキャリアに関する不安も多く、大学を卒業した後に相談できる機関の必要性が感じとれます。女性の労働に関して、定期的に電話相談を実施している「働く女性の全国センター(ACW2)」スタッフの鈴木ちあきさんにお話を伺いました。(インタビュアー・構成 一橋大学大学院、CGS研究所助手:杢田光)

フェミニスト・ビデオ・アクティビズムWOM(ウム)
【CGS Newsletter016掲載記事/アジアからのニュース】

フェミニスト・ビデオ・アクティビズムWOM(ウム)は、2001年以降、ドキュメンタリー映画製作やメディア教育、政策提案、映画供給などに、フェミニストの立場から取り組んできました。今回のニューズレターでは、2013年3月開催のYoRAPイベント「韓国ユース・レズビアンのつながりを撮る」での講演を収録します。(翻訳協力:伊庭みか子、須崎友紀)

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