009号の最近のブログ記事

NL009toppage.pngCGSニューズレター 009号が完成しました。CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。是非ご覧下さい。
なおペーパー版・pdf版に収録されている記事は、要約の場合があります。記事全文は、左のカテゴリーより、「E.ソース別分類」「04.ニューズレター」から「009号」を選択してご覧下さい。随時公開していきます。

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CGSニューズレター 009号目次

NPO法人全国女性シェルターネット事務局長:遠藤智子
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

DV被害当事者支援団体の全国ネットワーク、NPO法人全国女性シェルターネット主催のDV根絶国際フォーラム・第10回全国シェルターシンポジウムは11月23日からの3日間で延べ2500人の参加を得た。初めての国際フォーラムだったが、「DV被害は国が異なっても同じ」ということ、海外、特に韓国などの先進的な制度について共有化できたことは収穫であった。何よりDVという課題にこれ程人が集まり、マスメディアに載り、総理大臣のメッセージや64団体に及ぶ全国組織の後援を得た事は嘗て無いことだ。10年の節目、主催者の一人として予想を上回る成功に安堵している。

ICU教授/CGSセンター長:田中かず子
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

PGSS Logosジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム (Program in Gender and Sexuality Studies, PGSS) は、ICUの4番目の学際プログラムとして2005年度に開設されました。本当の意味での学際的なプログラムを目指し、社会科学や人文科学に偏りがちだった従来のジェンダー研究に、更に自然科学をも組み入れての出発でした。これは学科間の敷居が低く、広く深く学ぶリベラル・アーツを掲げるICUだからこそできたことかもしれません。2008年度からはよりフラットで柔軟なデパートメント制度に移行するため、PGSSはその学際性という強みをさらに存分に生かすことになるでしょう。

ICU学部:長尾有起
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Poster for the PGSS course, Approaches to Gender Studies
大学に入ってからの私しか知らない人はかなり驚くのだが、私は高校まではセクシュアリティはもとより、ジェンダーに関して全くといっていいほど興味がなかった。それどころか、「女の子なんだからお料理やお裁縫くらいできなきゃ」ぐらいは思っていたし、口に出してもいた。私は「皆に好かれるいい子でいなければ」というある種の強迫観念にとらわれていたように思う。今思えば「いい子の私」になるよう演じていたのだが、当時はそれが演技だという認識はなかった。そこに窮屈さを感じていたのは確かであるのに、その窮屈さを感じていること自体を意識しないように努めていた。

ICU学部:大坪修平
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Ms. Takayama
2007年10月5日、カウンセラーの高山直子氏を迎え、CGS/就職相談グループ共催の講演、「燃え尽きない働き方」が開催された。講演は高山氏のクライアントの事例を基に、社会人が直面する職場での心理的な抑圧がどのようなものであるかを概観した上で、それらの問題を回避する方法をカウンセリングの視座から模索するというものだった。就職活動を控えた学生や、職場で起こりうる問題に興味を抱いている人にも解り易いように充実した資料が配布された事に加え、講演参加者が記入する事で自らの抱えている問題を認識できるチェックリストなども用意されており、参加者の関心を惹きつけるための工夫が施されていた。

ICU学部:反町絵里
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Sumposion Leaflet2007年の9月12日に、学内LGBITサークル「シンポシオン」は大学に対して要望書を提出した。要望書の主旨は、LGBITを尊重するキャンパスづくりを積極的に推し進めることを大学に要求するものである。提示された改革案は、教職員の意識から、トイレ・更衣室といった施設に至るまで、広範にわたる改革のアイデアをまとめたものであった。
学生部長に本要望書を提出するにあたって、わたしたちがもっとも時間を割いて話し合ったのは、当事者自身が要望書を提出するに至った経緯・その緊急性をきちんと伝えなくてはならない、ということだった。

フリーライター:竹内絢
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2007年11月17日、デルタGの主催で女性とセクシュアル・マイノリティーを対象にした「『プライドワーク』トーク 納得のいく仕事」が開催された。ゲストは今一生さんと、今さんの新刊『プライドワーク』にも登場する奥谷京子さん(WWBジャパン代表)と山本繁さん(コトバノアトリエ代表)。WWBジャパンは国連や世界銀行のバックアップを受けて1980年に設立されたWomen’s World Bankingの日本支部で、女性起業家の育成事業を行っている。コトバノアトリエは、ネットラジオ「オールニートニッポン」やトキワ荘プロジェクトなどの事業でニートやひきこもりの就業支援を行っている。これら「ソーシャルベンチャー(社会的事業組織)」の実践を聞きながら、社会にとっても自分にとっても持続可能な働き方とは?という軸でイベントが進められた。

広島修道大学教授:河口和也
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Guest Speakers at the public symposium
2007年10月27日にクイア学会設立大会が、東京大学駒場キャンパス18号館ホールで開催された。当日は、季節はずれの台風が東京を直撃するという悪天候だったにもかかわらず、約300人が参加した。
大会の冒頭で、クレア・マリィ氏が開会の辞として設立趣旨を述べた。その内容は、クィア・スタディーズはレズビアン・ゲイ・スタディーズとフェミニズムという二つの学問領域の成果の上に生まれたものであるが、これら3つの領域は緊張関係のなかで相互批判や否定をしつつも、互いに成果を継承しながら発展し、ジェンダーやセクシュアリティの言説の場を広げることに貢献してきたこと、そして、これらの学問研究が社会全般やコミュニティ(とその実践)と切り離すことができないものであったこと、さらにそうした歴史継承と同時にその断絶が存在してきたことが確認された。さらに、過去の歴史をつなぎなおし、現在の状況へ介入し、未来のあらたな可能性をさぐっていくことを学会の理念として提示した。

漫画家:竹内佐千子
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

今回は、漫画家竹内佐千子さんについて特集します。レズビアンであるご自身とご自身の恋人の日常を、興味深く、且つ当事者以外にも分かりやすく描いた人気作品『ハニー&ハニー』、『ハニー&ハニー デラックス』が発刊されて、周囲からはどのような反応があったのでしょうか。

こちらからご覧下さい

ICU大学院:鈴木直美
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

下手に出るべきか否か、というのはフェミニストを自称する私の長年の悩みである。信じ難いことだが、例えば「女は産む機械」という発言が偶発的な一人のおっさんの気の迷いなどではなく、より広範な女性差別に関わるものだということを理解するのに、懇切丁寧な説明を要する人というのが間違いなく存在する。女が腰を低くし、下手に出ないとその話を聞けない人々。だが、女は下手に出ることを強いられている、と主張するために不可欠なのが、まさにその“下手に出ること”であるというのは、一体どういうことなのか。

記者:二木泉(ICU 大学院)
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Interviewer Izumi NIKI (left) and Ms. Naoko TAKAYAMA (right)
“サポートハウスじょむ(以下じょむ)”は性差別や性暴力などの被害を受けた女性たちが安心して過ごせるスペースを提供しているNPOだ。部屋を自由に利用できるデイケアサービスや各種講座のほか、カウンセリングサービスを提供している。労働問題やセクハラ被害をはじめ、多くの女性たちから様々な相談を受けているカウンセラーの高山直子さんにお話を聞いた。

モンタナ州立大学助教授:山口智美

昨年の6月10日、熊本学園大学での日本マスコミュニケーション学会春期研究発表会において、「バックラッシュはどのように起きるかーマスメディアとWeb言説空間の呼応関係」というワークショップを開いた。 パネリストには斉藤正美さん(富山大学)、荻上チキさん(ブロガー)、北田暁大さん(東京大学)と私、そしてゲストとして、今井紀明さん(ライター)も急遽加わっていただいた。パネリストたちは、皆、ブロガーであり、ネットにおける「バックラッシュ」 にも積極的に対抗してきた歴史をもつ。 ここでは、とくに重要な論点2点にしぼって報告したい。報告の詳細などがブログにアップされているので、ぜひご参照されたい。 i

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