2015年9月アーカイブ

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ジェンダー研究センター ランチタイムレクチャー 2015
クィア理論入門

ポスターPDF(A4, 0.5MB)

講師
井芹 真紀子
東京大学大学院/CGS研究所助手

開催場所
国際基督教大学 第一教育研究棟(ERB-1)347
*10月9日(金)のみ、本館351号室での開催となります

開催日程
金曜 12:50-15:00 (ランチタイム+4限) 参加費無料、予約不要
1時間程度のレクチャーの後、ディスカッションの時間をもちます。
レクチャーのみの参加も歓迎です。

9月18日(金) イントロダクション:「クィアって何?」
9月25日(金) 沈黙=死:エイズ危機とドラァグ
10月2日(金) 見えない差異:フェムレズビアンとトランスセクシュアル
10月9日(金) クローゼットの認識論:パスとカミングアウト
10月16日(金) フレキシブルな身体:ネオリベラリズムと寛容の政治
10月30日(金) クィア障害学の射程:クィアと〈強い〉身体

 初めての試みとして、CGSスタッフによるクィア理論の入門レクチャーを開催します。
 今回は「クィアと可視性」を切り口に、写真や映画、ドラマなどさまざまなテクストを取り上げながら、これまでのクィア・スタディーズの議論を振り返ります。後半は障害学との接点から「クィア」を考えてみたいと思います。
 クィア理論って興味はあるけどなんかちょっと難しそう、読書会に参加したいと思っているけどなかなか理論書を読む時間がとれなくて... という方、ランチ持参でお気軽にお越しください。

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日時:
2015年9月17日(木)18:00-20:30

入場無料、予約の必要はありません(茶菓代の寄付、お菓子の持ちよりは歓迎です)。
途中からの参加、退室も自由です。

場所:
ジェンダー研究センター
 第一教育研究棟(ERB-1) 301
 本館のとなり、図書館の正面にある建物。
 窓にレインボーフラッグが飾られた、3階の角部屋です。

トークテーマ
留学生活、どう?

留学では、学業面ではもちろんのこと、プライベートな時間を過ごす寮やホームステイでも、いつもと違う環境におかれます。そんなときジェンダーやセクシュアリティのことで困った経験などありませんか?
この夏留学から帰って来た人も、今後行こうと考えている人も、現在ICUに留学に来ている人も、ジェン ダー・セクシュアリティに関する留学の課題や経験を、みんなでおしゃべりしてみませんか?

 みんなでふわっと、おしゃべりしよう。

「同性が好きかもしれない」
「男女両方が好きかもしれない」
「自分は恋愛とか興味がない」
「いまの身体は女性だけど、男性として見られたい」
「いまの身体は男性だけど、女性として見られたい」
「性別で自分のことを決めつけられたくない」
「自分の性の在り方をひとつに決めつけたくない」
 ...または、これらには当てはまらないけど、気になること、話してみたいことがある。そんなジェンダーやセクシュアリティのこと、みんなでふわっとおしゃべりしてみませんか?
 お菓子や飲み物を用意して、みなさんの参加をお待ちしています。

(第25回ふわカフェ世話人:Lindsay Morrison/加藤悠二)

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 CGSニューズレター 018号が完成しました。
 CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。是非ご覧ください。

CGSニューズレター 018号をダウンロード(PDF, 0.4MB)

CGSニューズレター 018号目次
(各記事のエントリーにリンクしています。クリックしてご覧ください。)

CGSセンター長:生駒夏美
【CGS Newsletter018掲載記事】

 CGSは、いわゆる大学内研究センターとして、研究者のジェンダー・セクシュアリティ研究の場となっているだけではなく、学生や院生、また学外にも開かれたコミュニケーションスペースであることを創設以来の使命として守っています。一般に大学の研究所は、学生にはなかなか敷居が高いものでしょう。そこでCGSでは、読書会やティーパーティなどのイベントを開催したり、イベント以外でもふらっと雑談や相談に訪れることができるよう、学期中も長期休暇中も基本的には午前中から夕方まで開室し、図書の貸出なども行っています。

 この成果もあって、2014年度のCGS来所者数は4,200名を超えました。なかでも雑談などで訪れる日常利用者数が、前年度比で5割増となっているのが特徴的です。今、よく見られるのは、大学に登校するとまずCGSを訪れ、ここから授業に出かけて行き、授業後また戻ってくるという学生たちです。この利用方法は、CGSが学生たちにとって居心地の良いスペースとして機能していることを示すもので、喜ぶべきことではあります。しかし同時に、大学の他の場所の居心地の悪さを示す指標でもあることを忘れてはいけないのではないでしょうか。「ジェンダーやセクシュアリティに関わることは、CGSでしか安心して話せない」とさえ語る学生が増えていることは憂慮すべきことですし、CGSとして大学側にもっと働きかけていかなければならない課題の多さを突きつけるものでもあります。

 残念ながらキャンパスでは、まだまだマイノリティや女性が生きづらい状況があります。その形態はときに明確な差別的言動として現れることもありますが、たいていの場合は、友人や教職員が悪気なく無意識に発する理解ない言葉として現れ、それに傷つけられる学生が多くいます。CGSに所属する私たちは、学生がCGSしか安全と感じられない現状をこそ変えていかなければならないし、そのための啓発活動にもっと力を注がなければと感じています。

 昨年度の集計でもう一点顕著なのが、外部からの問い合わせの増加です。2012年にCGSが「LGBT学生生活ガイドin ICU」をリリースして以降、ICUにおけるLGBT学生対応や支援に関する問い合わせ数が飛躍的に伸びています。メディアや自治体からの問い合わせもありますが、過半数は大学や高校などの教育機関で、これまで無化されてきたLGBT学生の存在が、少しずつ可視化されるようになってきたことを感じます。「先進的事例」として注目されることが多いICUですが、まだまだ十分とは言い難い状況です。CGSがジェンダーやセクシュアリティ関連問題の対応部署のようになっている側面もあるのですが、これでは大学全体のアウェアネスを上げることにつながりません。すべての人の人権が大切にされるキャンパスの実現を目指して、CGSが取り組むべき課題はまだ多いと感じています。どうぞ引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

ジェンダー・セクシュアリティ相談員、ICU卒業生(1985):高田良実
【CGS Newsletter018掲載記事】

2013年12月、ICUにジェンダー・セクシュアリティ特別相談窓口が開設され、ジェンダー・セクシュアリティを専門的に学んだ臨床心理士が相談員として、直接の相談業務や、学内外機関への取り次ぎを行なっています。特別相談員の高田良実さんから、窓口の紹介をしていただきます。

ICU卒業生(2015):壮一
【CGS Newsletter018掲載記事】

ICUは学際的にジェンダー・セクシュアリティを専攻できるカリキュラムがある、日本では貴重な大学のひとつです。CGSはこの専攻の学びのサポートを行ない、「性」にまつわる気軽な雑談や、勉強会を行なう場としても機能してきました。2015年3月に卒業した壮一さんが、ICUでの生活を振り返ります。

モンタナ州立大学 社会学・人類学部 准教授、ICU 卒業生(1990):山口智美
【CGS Newsletter018掲載記事】

近年の日本では、女性の活躍を推進し、支援するための政策や法案が多く提出されています。一見したところ歓迎的に思われるこの動きにひそむ陥穽は何か?特定の女性の活躍の背後で取り落とされてしまう存在とは誰なのか?フェミニズムの運動と、日本の政治の動きを注視する山口智美さんに、ご寄稿いただきました。

アンパサンド法務行政書士事務所(http://andlaw.jp/
ICU卒業生(2005):清水雄大

【CGS Newsletter018掲載記事】

2015年3月末に、一部の同性カップルへのパートナーシップ証明が可能となる条例が渋谷区で成立し、大きな話題となりました。この条例のポイントや限界、今後のぞまれる展開について、卒業生であり、行政書士として性的マイノリティの支援や情報発信に携わる、清水雄大さんにご説明いただきます。

「SOSHIREN 女(わたし)のからだから」フリーライター・編集者・非常勤講師:大橋由香子
【CGS Newsletter018掲載記事/特集:リプロダクティブ・ヘルス/ライツ】

日本には、人工妊娠中絶を原則的に禁止する刑法堕胎罪が、約110年ものあいだ存在し続けています。女性の自らの身体に対する自己決定権を認めない、この法律の歴史と問題点について、「SOSHIREN 女(わたし)のからだから」のメンバー・大橋由香子さんに解説していただきます。

「DPI女性障害者ネットワーク」:米津知子
【CGS Newsletter018掲載記事/特集:リプロダクティブ・ヘルス/ライツ】

2015年6月23日、旧優生保護法下で実施された、強制不妊手術に対する人権救済申し立てが行われ、大きく報道されました。障害を持つ女性たちが直面してきた差別・排除、展開してきた運動について、「DPI女性障害者ネットワーク」の米津知子さんにご寄稿いただきました。

「東アジア×クィア×映像プロジェクト」:福永玄弥
【CGS Newsletter018掲載記事/アジアからのニュース】

ジェンダー・セクシュアリティにまつわる社会運動のあり方は、法や制度との交渉の過程であり、運動の展開の仕方も国や地域によって異なります。日本で開催されている中国クィア映画祭の運営に携わり、東アジアにおける性的マイノリティの運動の研究がご専門の福永玄弥さんに、近年の状況を紹介していただきます。

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ICUジェンダー研究センター 秋学期読書会
同性パートナーシップ制度を/から問う

ポスターPDF(A4, 0.5MB)

日程:毎週月曜 19時~
   初回:9月14日(月)
会場:国際基督教大学 ジェンダー研究センター(CGS, ERB-1 301)

*複数の関連文献を扱います。文献については下記URLをご参照ください。
http://bit.ly/cgsbc15ats

 都内複数自治体での条例制定や合衆国での連邦最高裁判決を受け、日本でもにわかに同性婚や同性パートナーシップに関する議論が過熱しています。この読書会はしかし、「賛成か反対か」といった通俗的な切り口から離れ、J・バトラーの理論的著作やニュースサイトでの討論といったマルチメディアな資材を用いつつ、性をめぐる社会制度について、まずもって批判的な問いを立てられるようになることを目標にします。

担当:羽生有希 (東京大学大学院/CGS研究所助手)


ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。ひとりで読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!

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東京迂回路研究フォーラム「対話は可能か?」にて、ひさしぶりの出張ふわカフェを開催できることになりました! 東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人多様性と境界に関する対話と表現の研究所の3団体が主催するイベント内での開催となります。 いつものふわカフェとは違い、事前の予約が必要ですが、予約に際してはニックネーム等を使って頂いても大丈夫です。みなさまのご参加をお待ちしています!

日時:
2015年9月6日(日)11:00~12:30(開場:10:45)

要予約、参加費500円(お菓子の持ちよりも歓迎です)。定員15名程度を予定しています。

会場:
芝の家
 港区芝3-26-10
 JR田町駅三田口より徒歩10分、都営三田駅A3・A8出口より徒歩10分


トークテーマ:
カミングアウト

カミングアウトしてよかったこと/困ったことはありますか?
そもそもカミングアウトってなんだろう?
している人も/していない人も/どっちでもないような人も、カミングアウトについてみんなで一緒におしゃべりしませんか?


 みんなでふわっと、おしゃべりしよう。

「同性が好きかもしれない」
「男女両方が好きかもしれない」
「自分は恋愛とか興味がない」
「いまの身体は女性だけど、男性として見られたい」
「いまの身体は男性だけど、女性として見られたい」
「性別で自分のことを決めつけられたくない」
「自分の性の在り方をひとつに決めつけたくない」
 ...または、これらには当てはまらないけど、気になること、話してみたいことがある。そんなジェンダーやセクシュアリティのこと、みんなでふわっとおしゃべりしてみませんか?
 お菓子や飲み物を用意して、みなさんの参加をお待ちしています。

(出張ふわカフェ in 東京迂回路研究 世話人:加藤悠二/上田真央)

・・・・・・・・・・

多様な人が共に生きている東京。障害、ケア、労働、住処、ジェンダーやセクシュアリティ、国籍――その多様さゆえに、人々は日々、複層的な境界線を引き、引かれ、暮らしています。境界線は、ときに人を守りもしますが、孤立や分断、生きづらさを生み出すこともあるでしょう。異なる生を歩むわたしたちは、いかに「共に」あることができるのか。そこにはどのような「対話」が必要となるのか。
「対話は可能か?」――介護士、詩人、研究者、写真家、美術家、プロジェクトディレクター、"おばちゃん"らによるトークセッションや対談、ライブなどを通じ、いまこの社会にあるわたしたちが、共に生きるということを体感し、そのありようについて考える3日間のフォーラムを開催します。

■参加申し込み方法
すべてのプログラムは事前申し込みが必要です。(申し込み先着順)
参加希望の方は、お申し込みフォームまたは下記電話番号からお申し込みください。
※芝の家、SHIBAURA HOUSEは入り口に段差があります。車椅子の方はお申し込み時にお知らせください。
※お預かりした個人情報は、本イベントの受付業務及び主催者からのご案内のみに使用し、厳重に管理します。
※「出張ふわカフェ in 東京迂回路研究」にお申し込みの方はニックネームなどでもご登録いただけます

◎お申し込みフォーム→こちらのリンクからご確認ください。
http://www.diver-sion.org/tokyo/program/forum2015/
◎TEL:070-6437-3599(電話受付時間:火〜金 12:00〜19:00)

■お問い合わせ
特定非営利活動法人 多様性と境界に関する対話と表現の研究所
東京都港区芝3丁目30番1号 山岸ビル2F
TEL:070-6437-3599 E-mail:info[at]diver-sion.org

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共催:
特定非営利活動法人 虹色ダイバーシティ http://www.nijiirodiversity.jp
国際基督教大学 ジェンダー研究センター

日時:
2015年9月5日(土) 14:00-17:00

会場:
武蔵野公会堂 2階 第1・第2合同会議室
〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-6-22
JR吉祥寺駅/京王井の頭線吉祥寺駅南口から徒歩2分
公式ページ・アクセス情報

定員:
100人(先着順、Web予約受付あり)

予約URL(外部サイト、虹色ダイバーシティ担当者が運用しています):
http://peatix.com/event/99024

参加費:
500円(税込、資料・会場費として)

司会進行:
村木真紀

 特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ 代表

データ解説:
平森大規

 ワシントン大学大学院社会学研究科博士前期課程
 国際基督教大学ジェンダー研究センター 研究メンバー

トークゲスト:
生島 嗣

 特定非営利活動法人 ぷれいす東京 代表
杉浦郁子
 和光大学現代人間学部(社会学)
 特定非営利活動法人 共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク 理事

 虹色ダイバーシティでは2013年から年1回、インターネット上で「LGBTに関する職場環境アンケート」を実施しています。2014年第2回から、CGSとの共同研究として開催してきました。
 第3回となる調査は、新たに健康課題に関する質問、マーケティングに関する質問を加え、2015年2月〜3月で2,100名を超える回答を得ました。このアンケートの集計・分析結果の発表と、そこから見えてくる日本の職場の課題について考えるトークイベントを開催します。データ分析を担当した研究者による解説に加え、今回はHIV陽性者の就労支援にも関わる生島 嗣さん、『セクシュアル・マイノリティ白書2015』(共生ネット・2015年5月発行)でLGBT関連の調査データをまとめた杉浦郁子さんをトークゲストにお迎えします。

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