02. 日本から: 2014年4月アーカイブ


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 ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。一人で読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。
 わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!



今を生きるシェイクスピア
−アダプテーションと文化理解からの入門

開催日程
毎週 金曜19時~ 初回:5月9日
 初回から参加できなくても、途中からの参加も歓迎です! お気軽におこしください。

会場
国際基督教大学 ジェンダー研究センター(ERB-1 301)

書籍情報
今を生きるシェイクスピア -アダプテーションと文化理解からの入門
編 著:米谷郁子
  著:近藤弘幸、高森暁子、森祐希子、横田保恵、吉田季実子
出版社:研究社
出版年:2011年

 シェイクスピアとジェンダー、どこに接点があるというのでしょうか。この本ではオリジナル作品からモチーフを何かしらの形で投影しつつも、元の作品とは全く異なる作品のことをアダプテーション作品と呼んでいます。現代日本のドラマ、映画、SF、宝塚などシェイクスピア作品のアダプテーション作品を通してアダプテーション概念とクィア概念の相似性を考察していく本です。章ごとに内容が分かれており、参加者の興味に応じて取り扱うものを選んでいきたいと思っています。

担当者
樋口優也(ICU学部生)



マレーシアにおける「生」と「性」を考える

開催日程
5月14日(水)19:00~
5月28日(水)19:00~
6月4日(水)19:00~
 初回から参加できなくても、途中からの参加も歓迎です! お気軽におこしください。

会場
国際基督教大学 ジェンダー研究センター(ERB-1 301)

上映作品情報
5月14日
Mencari Kartika (2010/ 40min)
監督:Norhayati Kaprawi
音声:マレー語、英語/字幕:英語

2009年に飲酒を理由にむち打ち刑を宣告されたムスリム女性のケースをきっかけに、イスラームにおける「正義」や「思いやり」とはなにかを問い直すため、イスラームの内部から抵抗を試みた作品。

5月28日
Aku Siapa (Who Am I) (2011/55min)
監督:Norhayati Kaprawi
音声:マレー語、英語/字幕:英語

マレーシアの若いムスリム女性がなぜヒジャブを被るのか/被らないのか? 宗教的にかかわる事柄に「疑問」を持ったり「問い直したり」することがタブーとされる中、ヒジャブを取ることを決断したムスリム女性が直面する問題や困難について考えてみたいということろから出発している作品。

6月4日
I AM YOU: Be a Trans Ally video series (2013)
 PSA part 1. Discrimination (5:28 min)
 PSA part 2. Sex Reassignment Surgery and Health Care (5:16 min)
 PSA part 3. I Am a Picture of You (1:38 min)
 PSA part 4. Employment and Career Goals (4:18 min)
 PSA part 5. Family (5:39 min)
制作:「I AM YOU: Be a Trans Ally」キャンペーンチーム
音声:英語、マレー語/字幕:英語

これは、2013年に始動したトランスジェンダーに関する啓もう活動を行う有志グループが制作したものです。この作品の目的は、1)トランスジェンダー当事者によるコミュニティへ向けたメッセージ、2)トランスジェンダーへの理解を向上させ、当事者コミュニティと社会をつなぐこと、などがあげられます。


 現代のマレーシアでムスリム女性が直面する問題や困難を取り上げた「Mencari Kartika」(2010)と、「Aku Siapa」(2011)、そしてトランスジェンダー・コミュニティがおかれる現状を当事者が5つのテーマに分け語っている「PSM: I AM YOU」の短編シリーズを上映します。
 上映後には、マレーシアの基礎知識としてムスリム女性やセクシュアル・マイノリティをとりまく社会背景や、現在に至るまでのアクティビズムの歴史の紹介も交えつつ、30分程、みんなで感想をシェアする時間を作りたいと思います。

担当者
上田真央(CGS研究所助手/準研究員)

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