CGSメンバー紹介

 国際基督教大学(ICU)は、教養学部 アーツサイエンス学科という一学部一学科制の下で活動しています。学生はそれぞれの所属する学科の枠組みにとらわれずに、自由に研究・学習することができます。CGSにも、それぞれの学問分野から多様なジェンダーへの関心を持った教員が集まりました。所員それぞれの 1.専攻・関心分野 2.研究・関心分野とジェンダーの接点&ひとことメッセージを掲載します。
 また、CGSの運営に携わる研究所助手、研究面に関わる研究員もご紹介します。

(2017.09.27更新)

ekato.jpg 加藤 恵津子(KATO, Etsuko)(センター長、運営委員、編集委員)
1. 文化人類学:文化ナショナリズムとジェンダー、海外渡航・移住とジェンダー、英語圏における日本人のセクシュアリティ表象の批判
2. ジェンダー・セクシュアリティと関わりなく一生を終える人間はいません。だから人間文化を観察し、書く時、ジェンダー・セクシュアリティを無視することはできません。そもそも書き手自身のジェンダー・セクシュアリティが、調査・執筆のあらゆる段階で決定的な影響力を持ちます。男性や女性(らしさ)、マジョリティ・マイノリティといった区分がなぜあるのかを疑いながら、様々な文化現象・社会現象を観察してみませんか。


stafflogo.jpg オリヴィエ・アムール=マヤール(AMMOUR-MAYEUR, Olivier)(副センター長、運営委員)
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nmiyasa.jpg 生駒 夏美(IKOMA, Natsumi)(運営委員、編集委員)
1. 現代英文学、文学理論、フェミニズム理論、特に身体の表象と恐怖の構造
2. あらゆる知識や学問は、人間がテクストとして表現してきたものであり、書き手の主観や時代・社会の思想・偏見を反映しています。そこへさらに読者の思想・偏見が介入して解釈行為が起こるので、このようなねじれの中に見出されるのは、そもそも存在しない「客観的真実」や「科学的事実」などではなく、許容と寛容の可能性なのではないでしょうか。ジェンダーの視点は、そんなアプローチに欠かせない重要なものです。一緒に新しい文学の可能性を探求してみませんか?


stafflogo.jpg アレン・キム(KIM, Allen)(運営委員)
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takamatsu.jpg 高松 香奈(TAKAMATSU, Kana)(運営委員)
1. 国際関係学・ジェンダーと開発
2. 私の研究関心は、紛争後の復興支援においてジェンダーが与える影響について、特に元女性兵士の社会復帰支援に焦点をあて、研究をしています。また、ミャンマーのジェンダー課題と政治についても研究をしています。


DAS.MORIKI%20Yoshie.JPG 森木 美恵(MORIKI, Yoshie)(ジェンダー・セクシュアリティ研究メジャーコーディネーター)
1. 文化人類学・人口学:未婚、低出生、高齢化社会
2. 性と生殖に関わる問題を文化人類学および人口学の両視点から研究しています。文化的構築物であるジェンダーという概念を含む人々の価値観が、人口構造に与える影響について興味を持っています。


ikedaresized.jpg 池田 理知子(IKEDA, Richiko) (編集委員)
1. コミュニケーション学
2. コミュニケーション学とジェンダー研究の接点がどこにあるのかに興味を持っています。コミュニケーション学の課題のひとつは、意味が生み出されるプロセスの描写です。ジェンダー研究においても、社会的役割という意味生成がおこなわれるそのプロセスを問題としなければならず、まさにそれはコミュニケーション学の問題でもあると思っています。



stafflogo.jpg 新垣 修(ARAKAKI, Osamu)
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stafflogo.jpg 有元 健(ARIMOTO, Takeshi)
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stafflogo.jpg カレン・ベヴァリー(CURRAN, BEVERLEY F. M.)
1. 異言語翻訳・異文化翻訳・メディア翻訳・トランスレーション・スタディーズ
2. 研究課題はジェンダースタディーズにおける翻訳理論の影響及び、トランスレーション・スタディーズがもたらすジェンダー研究への影響を研究しています。


stafflogo.jpg ロバート・エスキルドセン(ESKILDSEN, Robert)
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gillan-resized.jpg マット・ギラン A.(GILLAN, Mattew A.)
1. 音楽学
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akiito201005resized.jpg 伊藤 亜紀(ITO, Aki)
1. イタリア美術史・イタリア服飾史
2. 16世紀のイタリアで多数書かれた女性論における服飾描写、および服飾版画集から、当時の理想の「着こなし」を考えています。近年では西欧初の女性職業作家クリスティーヌ・ド・ピザンの服飾観に興味を持っています。


tkamito.jpg  上遠 岳彦(KAMITO, Takehiko)
1. 野生動物の行動生態学、無脊椎動物の性決定と共生微生物の関係に関する内分泌学的研究
2. 生物学的性の概念も視野に入れたICUらしい学際的なジェンダー研究の展開に協力したいと考えています。無脊椎動物の性決定に関する研究を行っていたことから、CGSとの関わりも生まれました。
  動物と人間の共生を視野に生態学を研究していますが、人間社会における多様性も生態学的多様性と共通する部分があり、新しい視点を与えられます。

hkikuc.jpg 菊池 秀明(KIKUCHI, Hideaki)
1. 歴史学:中国史
2. いま中国女性史でも固定的な枠組みを超えた研究が模索されています。私自身、近代中国の女性について考え直したいと思っています。


tkriste.jpg ツベタナ・クリステワ I.(KRISTEVA,Tzvetana I.)
1. 日本文学と記号論・日本古典文学・詩学
2. 平安時代の文学は女性を記号化した文学で、ハレの場から外された和文・かな文学に強く惹かれる。


Mark Langager.jpg マーク・ランガガー W.(LANGAGER, Mark W.)
1. 国際比較教育学: バイリテラシー取得と持続性をもたらす知識の習得
2. 私は7人きょうだいの家族に生まれました。もちろん楽しいことはたくさんありましたが、実際、人口過剰は世界が直面する最も深刻な問題のひとつであると思っています。このような地球規模の問題に取り組む過程で、多くの解決策は意志決定の段階で女性を含めることに根ざしています。そのためには、女性に教育へのアクセスを確保する他ありません。


mahar.jpg ジョン・マーハ C.(MAHER, John C.)
1. 社会言語学:日本におけるマルチリンガリズム、言語とポストモダン的アイデンティティ、記号論、フロイト理論と言語、言語と政治
2. ポストモダンの世界においては、社会的アイデンティティに関する新たな表現法が現れています。私たちの文化的アイデンティティ(ジェンダー、職業、エスニシティー、宗教など)はハイブリッドで、曖昧で、非本質主義的で、ポスト民族主義的であり得るのです。


smalarn.jpg ショウン・マラーニー(MALARNEY, Shaun)
1. 文化人類学:医療人類学
2. ある文化において、儀式・宗教・不平等・医療とジェンダーがどのような関係にあるのかについて強い感心を持って研究しています。


stafflogo.jpg 峰島 知芳(MINEJIMA, Chika)
1. 大気化学
2. 女性研究者がSTEMの分野でもまだ少ないので、少しでも応援できたらと思っております。


knasu.jpg 那須 敬(NASU, Kei)
1. 歴史学:宗教を中心とした16〜17世紀イギリス史
2. 過去という異国において社会と文化を成り立たせている人間とその様々な類型を考察することを通して、ジェンダー研究に貢献できればと思います。


Nishimura.jpg 西村 幹子(NISHIMURA, Mikiko)
1. 教育社会学、国際教育開発論
2. 教育の形態、過程、結果にはすべてジェンダーが関わっていますが、国際目標などにおいては教育におけるジェンダー平等が就学率や識字率のような数値的な尺度で測られることが多くあります。最近、編著『ジェンダーと国際教育開発―課題と挑戦』でこのような問題点をまとめました。


omori-resized.jpg 大森 佐和(OMORI, Sawa)
1. 国際政治経済、公共政策
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simons-resized.jpg クリストファー・サイモンズ E. J.(SIMONS, Christopher E. J.)
1. 英文学、特にシェイクスピアと英国ルネサンスの文学(劇・詩)、ロマン主義、現代英文詩。
2. 現時点の研究は、ウィリアム・ワーズワースとドロシー・ワーズワース、イエーツ(とアイルランドの民間伝承と神話)、そしてイギリスとアイルランドの現代詩における神話の使われ方と象徴主義です。女性作家、特に中世の女性詩人、ロマン主義の女性作家、現代の女性詩人における権力と社会的な力の関係に興味を持っています。また、ヘンリック・イプセン、シルヴィア・プラスのような作家の作品中の、文学におけるフェミニズムの発展にも興味を持っています。


ntakaza.jpg 高澤 紀恵(TAKAZAWA, Norie)
1. 歴史学:フランス近世史
2. 近世主権国家の成立を、フランス絶対王政をフィールドに、隣人関係・夫婦関係・親子関係など多様な社会的結合や規範の変化を検討したいと思っています。


stafflogo.jpg 寺田 麻佑(TERADA, Mayu)
1. 行政法と行政組織、情報通信と行政組織、AI・人工知能と法
2. 法律学の観点から、行政と行政組織、情報通信分野における規制、人工知能・AI等などの法と規制について研究しています。
組織や組織と人のあり方などを考える際に、ジェンダーの視点を取り入れることも大事だと思っています。



顧問
田中 かず子(元国際基督教大学教授・国際基督教大学ジェンダー研究センター創立者)


研究員
Yuen, Shu Min (National University of Singapore)



研究所助手
フリアナ・ブリティカ=アルサテ(BURITICA ALZATE, Juliana)
羽生 有希(HANYU, Yuki)
井芹 真紀子(ISERI, Makiko)
金 美珍(KIM, Mijin)
李 杏里(LEE, Haengri)
松崎 実穂(MATSUZAKI, Miho)
三好 文(MIYOSHI, Aya)
佐久間 明日香(SAKUMA, Asuka)
シュテファン・ヴューラー(WUERRER, Stefan)

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