CGSジャーナル『Gender &Sexuality』発刊にむけて

センター長:田中かず子
【CGS NewsLetter 004掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

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二年目を迎えたICUジェンダー研究センター(CGS)では、ジャーナル『ジェンダー&セクシュアリティ』を毎年12月に発行することになりました。CGS設立当初の三つの目標は、①アジアの研究者・活動家のネットワーキング、②日本の情報を世界に発信する拠点作り、③自然科学を含んだジェンダー研究の発展です。CGSジャーナルの発行はこのような活動の中核を占めるものです。

 ジャーナルは二部構成で、前半の研究部門は、ジェンダー・セクシュアリティ研究における実証的調査研究や理論的考察など研究論文や書評に、後半のフィールド部門は、活動家によるケーススタディや国内外のジェンダー関連活動報告など、実践の場での情報提供にあてられます。昨年からの国際ワークショップ「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」でも実践しているように、CGSでは、ジェンダー・セクシュアリティ研究をエリーティズムに陥らせず、理論と実践、研究者と活動家を積極的に橋渡ししていくことが重要と考えています。当事者の経験を共有し、それを元に知的想像力を用いることは、より深い理論枠組みの構築を可能にします。また理論の汎用性を現場において試すことも必要です。CGSジャーナルは研究者や活動家に、そのような理論と実践の協働作業の場を提供し、日本そしてアジアから世界に向けて情報を発信し、「知」の創造の場となることをめざしています。

 今年度の論文募集は終了しましたが、来年度発行予定02号掲載の論文募集締め切りは2006年9月末日を予定しています。執筆要項はこちらをご参照ください。基本使用言語は日本語と英語です。

 また、CGS主催2004年度国際ワークショップ「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」のプロシーディングを創刊準備号00号として発行しております(こちらをご覧ください)。ジャーナルの掲載論文等は、ジャーナル配布後随時、PDFファイルでCGSのホームページで公開いたします。

 このジャーナルにおいて活発に議論が展開されることを心より期待し論文の投稿をお待ちしております。

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