ICU大学院生 : 平野遼
【CGS NewsLetter 004掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
2005年6月19日から25日まで、韓国・ソウルの梨花女子大学において、第9回国際的学際女性会議「Women"s World 2005」が開催され、2300人強が参加した。1981年イスラエルのハイファで開催されたのを皮切りに、世界各地で3年に一度開かれてきたが、9回目において初めてアジアで開催が実現した。
今回CGSから教員3名・学部生4名・大学院生2名・副手1名が参加した。CGSは23日に"The Future of Women's Network in Asia: Academia and Beyond"という題で分科会を持ち、昨年度開催した国際ワークショップの報告と今後の展望を、多数の参加者と共に討議した。参加した学生はそれぞれの問題意識を持ってセッションに参加し、帰国後報告会で成果を発表した。
会議は、朝一番に全体会があり、その後さまざまな分科会が、午前一回、午後三回、二十の会場でもたれた。分科会は研究や発表からワークショップまで多岐にわたり、映画の上映や演劇、パフォーマンス、ダンスの公演がキャンパスのあちこちで催された。全体的には好意的に受け止められた会議であったが、一部では、多くの企業が協賛していることや、フェアウェルパーティーでファッションショーが開催されたことに対して女性学の商業化ではないかといった声も聞かれた。次回の世界女性会議は2008年スペインのマドリードで行われる。批判的な意見も含め次回の会議にどのように臨むか真摯に考える時期に来ているのであろう。