【終了】IWS2006関連プログラム:<身体の知>とパフォーマンス

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 IWS2006では関連プログラムとして「<身体の知>とパフォーマンス」と題し、パフォーマンス・アーティストであるイトー・ターリさんをお迎えし、ドキュメンタリー映画の上映、パフォーマンス「恐れはどこにある」の上演を行います。

 パフォーマンス・アーティスト、イトー・ターリは1996年、作品「自画像」の中でレズビアンであることをカミングアウトした。「誰も公言しなかったらレズビアンは存在しないことになる」との思いからの表明は、様々な反応を呼ぶ。パフォーマンスの軌跡を追うドキュメンタリー「Dear Tari」は、1996年を軸としたイトー・ターリの作品を紹介するとともに、カミングアウトをめぐるイトー・ターリ、家族、そして制作者山上千恵子の想いを記録する。
 身近な人から同性愛を告白されることへの「恐れ」。身近な人に同性愛を告白することへの「恐れ」。2001年に初演された「恐れはどこにある」は、カミングアウトしたイトー・ターリが、日本社会に生活する中で感じ取ったホモフォビア(同性愛嫌悪)の現状を表現した作品である。それは、自らの一部であるセクシュアリティを見つめ、「恐れ」と向き合ってきた、イトー・ターリの身体から発せられる問いかけだ。
 なお、ドキュメンタリー上映、パフォーマンス上演それぞれの後には、イトー・ターリ、山上千恵子を交えてトークセッションをもつ。各セッションには、アジア各国から国際ワークショップに集う研究者、実務家も参加する。イトー・ターリの問いかけを通じて、参加者同士が交流する場を設ける。

国際基督教大学ジェンダー研究センター/21世紀COEプログラム共催 国際ワークショップ2006 アジアにおける人間の安全保障とジェンダー:自然科学の視点から関連プログラム「<身体の知>とパフォーマンス」

日時:2006年10月6日(金)
 第一部:2001年第三回ソウル女性映画祭観客賞受賞ドキュメンタリー「Dear Tari」
  開場 12:40
  上映 13:00
  イトー・ターリ&山上千恵子監督トークセッション 14:00-15:00
 第二部:パフォーマンス「恐れはどこにある」
  開場17:40
  開演18:00
  アフタートーク19:00-20:00
場所;ディッフェンドルファー記念館西棟(新D館)1F多目的ホール
地図:交通案内図 キャンパスマップ
言語;Japanese/English
入場無料

共催:国際基督教大学ジェンダー研究センター、21世紀COEプログラム
後援:倶進会、UBCHEA、三鷹市

プロフィール
イトー・ターリ(パフォーマンス・アーティスト)
 1973年和光大学芸術学科在学中からパントマイムを学び、 1982~86年オランダに滞在、その後パフォーマンス・アートに移行する。1996年にパフォーマンスの中でレズビアンであることをカミングアウト。映像を浴びながらのパフォーマンスで「生きるためのアート」を目指す。
 イトー・ターリHP  http://www.pafspace.com/tari/

山上千恵子(映画監督)
 1980年ビデオ制作を始める。1982年に「女たちは元気です!」で優生保護法改悪阻止の記録を制作して以降、「アルコール依存症の女たち」「30年のシスターフッド」などドキュメンタリー多数。海外の女性監督作品の日本版制作、配給やビデオ講座も展開する。

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