今学期もCGSでは、恒例の読書会を開催します。開催場所は、ERB-301にあるジェンダー研究センター。ERBの本館寄りエレベーターで3階まであがり、降りてすぐ、レインボーフラッグが目印の研究センターです。リーディング範囲のコピーは用意してありますので、皆さんお気軽にお越しください! 途中参加も大歓迎です。
『知への意思 性の歴史 I』
著者名 ミシェル・フーコー 翻訳者名 渡辺守章
毎週月曜日 19:10-20:30
近代の主体性を中心に語られる権力理論はそれまでの「抑圧される性」という立場を「権力関係によって定義されるものとしての性」という見方へと捉え直す契機となった一冊。ジェンダー、セクシュアリティーを勉強する際の基本文献の一つといえるでしょう。入門書が終わりそろそろ本格的にジェンダー、セクシュアリティー研究を始めようと思っている方、是非ご参加ください。
次回、12月18日は、第一章「我らヴィクトリア朝の人間」と、第二章「抑圧の仮説」より、「1 言説の煽動」を読みます。CGSにコピーが用意してありますので、興味のある方は取りにきてください。
『クローゼットの認識論 セクシュアリティの20世紀』
著者名 イブ・コゾフスキー セジウィック 翻訳者名 外岡 尚美
毎週火曜日19:10-20:30
『クローゼットの認識論』は、1990年にアメリカで出され、ジュディス・バトラーの『ジェンダー・トラブル』と共に、ジェンダー・セクシュア
リティの分野で大きなインパクトを与えた一冊です。ジェンダー・セクシュアリティ研究の基本書とされているにも関わらず、残念ながら読みやすいものではありませんが、みんなで一緒に意見交換しながら読んでいきましょう。ぜひ、気楽にご参加ください。
12月19日は、『クローゼットの認識論』のベースとも言えるセジウィックの著書『男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望』より、序章と「第1章 ジェンダーの非対称性と性愛の三角形」を読みます。ここで書かれる理論を下敷きに、『クローゼットの認識論』が書かれておりますので、準備として是非ご参加ください。どちらの本についても、コピーが用意してあります。
『「レズビアン」という生き方—キリスト教の異性愛主義を問う』
著者名 堀江有里
毎週水曜日12:50-13:40 ※ランチタイムです!!
著者の堀江さんは日本で初めてレズビアンのカミングアウトをした牧師で、2007年2月2日(金)に、ICUで講演会をしてくださいます。この読書会はその講演会の準備としておこなわれます。セクシュアリティとキリスト教という非常に込み入った問題を取り上げていますが、非常に読みやすい本なので、ぜひ気軽に参加してください。
次回12月20日は、「はじめに」から始まり、第1部『「レズビアン」というポジション』より、「1 プライド」「2 ホモフォビア」「3 クローゼット」「4 カミングアウト」「5 コミュニティ」「6 ヴァルネラビリティ」「7 トランスジェンダー」そして「8 ジレンマ」までを読みます。多そうに見えますが、とても理解しやすい文章ですので、コピーを貰って読んでみてください。
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