講演会「燃え尽きない働き方」講演録イントロダクション

2007年10月5日
CGS・ICUジェンダー研究センター共催講演 「燃え尽きない働き方」
講師:高山直子氏(サポートハウスじょむカウンセラー)

田中かず子(CGSセンター長)
 今日はICUジェンダー研究センターと就職相談グループが毎年共催で学生の方達にセミナーや講演会という形で開催しております、今年度で第3回目の会合になります。今年度は「燃え尽きない働き方」ということで、高山直子さんを講師としてお迎えしておりますが、その前に、学生部長の中村先生の方からご挨拶をお願いしたいと思います。

中村一郎(ICU学生部長)
 皆さん、こんにちは。何を言おうかって、田中先生がみんなおっしゃったような気がするんだけれども、とにかくこんな時間に皆さん本当によくいらっしゃいました。ありがとうございます。それから今も、これが3回目の講演なんだけど、ちなみに第1回目はどういうタイトルだったかというと「男女賃金差別訴訟」ということで二人の講師(住友電工男女賃金差別裁判の元原告の一人である西村かつみさん・同元弁護団長の宮地光子弁護士)に来ていただいて、お話をうかがいました。去年が第2回目で、その時は「後悔しない就職しませんか」という題で、正規、非正規労働者の現状について伊藤みどりさん、藤井豊味さん(女性ユニオン東京) にお話をいただきました。そして今年は「燃え尽きない働き方」という題です。

 先ほど、高山直子さんと田中先生と一緒に食事をしたんですけれども、実は田中先生とは今日のお話をして くださる高山直子さんとは、とってもいろいろなところでつながりのある方だ、というヒストリーをうかがいました。それと同時に、カウンセリングについてもお話もうかがいました。今日のタイトルを見て、つくづく僕自身も思うんですけれど、いろいろなところで、僕たちは人と付き合っていかなくてはいけない。それもいろいろステージがあって、高い時とか、まあいろいろありますね。いつでも、やはり自分とどうつきあうかということが、結局はとっても大変なことで、これはなんだか年をとっても全然習えないという感じがしています。

 本当に今日はこういう話ができるということはとても嬉しいので、みなさんも是非、話を聞いて、また質疑応答でももう少し詳しいお話をおうかがいできると思うので、是非そちらも残ってくださるようお願いします。 それから、今日はこのICUジェンダー研究センターとICU就職相談グループの共催なんですけれども、学生さんとか副手の方とかいろいろ、いろいろ事前の準備のお手伝いをして下さいました。改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。じゃあ、司会の田中先生にお願いします。

田中かず子
 みなさん、お元気ですか?今日はICUジェンダー研究センターと就職相談グループが毎年共催で学生の方達にセミナーや講演会という形で開催しております、今年度で第3回目の会合になります。今年度は「燃え尽きない働き方」ということで、高山直子さんを講師としてお迎えしております。高山さんはミシガン州のEastern Michigan Universityというところで、そこで女性学の修士を終えられ、その後、1996年から市川房枝記念会や一般企業で働かれました。その後、2003年からアメリカのミシガン州のWayne State Universityというところで、カウンセリングの勉強をなさってこられました。去年9月に日本に帰っていらっしゃいまして、「サポ ートハウスじょむ」のカウンセラーとして働いておられます。 今日は「燃え尽きない働き方」ということで、就職相談グループと共催で開催していますけれども、日々働く職場だけに限らず、日常生活で私たちがどういう風なことに気をつけていると、いい人間関係を結べるのかという風なことで、示唆をたくさん頂くことができると思います。

 今日、たくさんの資料をもらっていらっしゃると思いますが、「サポートハウスじょむ」のチラシとか、彼女が中心になって書いている「サポートハウスじょむ通信」というものが入っています。それから、「働く女性の全国センター(ACW2)」、これは1月に立ち上げたんですが、そこで「働く女性の全国ホットライン」というのが常設されることになりましたので、そのチラシもあります。是非、今、働いている人・悩みを抱えている人、相談を受けた場合にはこういう風なことがあるんだ、と知っていることによって、情報を提供してあげることもできるし、また皆さんも働く場になったときに、こういう風なことがあるんだ、っていうことを知っていると安心して働くことができるんじゃないかな、という風に思います。 それでは、高山直子さんにマイクをお渡ししたいと思います。

高山直子
皆さん、こんにちは。お昼だから眠いんじゃない?大丈夫?今日、こういう形でお話をさせて頂ける機会をいただいて、本当、ありがとうございました。就職相談グループの方、ジェンダー研究センターの方、本当にありがとうございます。今日、同時通訳に入ってくださる方も私の知っている方で、非常に心地がいいです。今日のプログラムを、もう皆さん見ていると思うけれども、一応4つのテーマに分けてあります。ただ、今お話を伺ったら、途中で授業に行かなきゃいけない人が何人かいるみたいなので。ちょっと手挙げてくれる?

(会場挙手)

 あぁ結構いるね。えー、どうしようか、どれ聞きたい?【1.なぜ燃え尽きるのか】は必ず話すけれども、【2.カウンセラーが使うリスニング(傾聴)スキルを生活にいかす】というのと、【3.意思や考えを伝えるテクニックあれこれ】と、【4.燃え尽きる前にできること】という、この3つは優先順位変えても全然構わないです。 どれが聞きたい?

(会場順次、挙手)

 じゃあ、順番が1→3→2→4でお話します。今、田中先生が「サポートハウスじょむ」のことを説明してくれましたが、私は女性問題専門のカウンセラーとしてやっています。なので、女性問題のことだけしか話さないかというと、そうではなくて、今日話をすることは女性も男性も全然関係ない。両方とも同じです。そういうつもりで聞いてください。

 私の所にくるクライアントは、女性の労働者です。労働者といっても、就職している人もいれば、解雇され ちゃった人も結構います。そういう人たちというのは、職場でセクハラを受けたり、パワハラを受けたり、いじめを受けたり、そういう形でちょっと被害を受けて、ちょっと心が疲れている人が来るんですね。別に働いたら心が疲れるとは限らないの。でも心が疲れた時にどうしたらいいかっていうことを、今日みんなに知っておいて欲しい。今日話すことが、すぐ明日からできるとは限らないです。聞いたことは30%自分の身に付く、見たことは50%身に付くの。それで、やったことが80%身に付くのね。今日は聞いたことなの。だから30%位しか分からないかもしれない。でも知っているということが、何かに直面した時に、きっと思い出すから。 「あーそう言えば、高山って言う何か変わったカウンセラーが、こんなこと言っていたなぁ」って。思い出すと、意識が変わって、行動に移すことができます。だからそういうつもりで聞いて下さい。今日話したことを 全部やらなきゃいけないなんて思ったら、余計プレッシャーになって、やる気にならなくなっちゃうから、
知識として持って帰ってください。


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