ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。一人で読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!
会場:
国際基督教大学ジェンダー研究センター Center for Gender Studies @ICU
[Adress]181-8585 東京都三鷹市大沢3-10-2 国際基督教大学 第一教育研究棟(ERB-I)301
火曜 夜 19:10~(初回:4月30日、隔週開催)
20世紀フェミニズム、クィア戯曲講読
『人形の家』をはじめとする、ジェンダー、セクシャリティを主要なテーマとする20世紀の欧米、日本の戯曲を取り上げ、現代の私たちはどのようにそれらの作品を読むことができるのか、一緒に考えてみたいと思います。フェミニズムやクィアスタディーズを勉強したことがない、戯曲や演劇に触れたことがないという方も歓迎です。初回は、顔合わせのあとに映画「エンジェルス・イン・アメリカ」の前編を観ます。参加者みんなでじっくり作品を楽しむ会となればいいなと思います。
担当者:伊藤寧美(東京大学大学院)
火曜 昼 12:50〜 (初回:5月7日)
ケアの社会学 【著】上野千鶴子(太田出版、2011年)
高齢者介護研究を主題とする書ですが、扱われている内容は多岐に渡り、「ケア」概念の成立、ケアの倫理学、障害学、福祉国家理論など、理論的考察部分と、生協福祉事業の実証研究部分に分かれています。ギリガン以降の理論的流れや、介護保険制度など歴史的背景も確認しながら、読み進めて行けたらと思います。
どのように読み進めるかは、参加者の興味に応じて相談します。介護、育児その他「ケア」研究に興味がある、また、興味はあるもののどこから手をつけたらいいかわからない、そんな皆様のご参加をぜひお待ちしております!
担当者:松﨑実穂(CGS研究所助手)
木曜 19:10〜
映画鑑賞会・カミングアウトを考える
みんなで映画を観たあと、30分程度、感想をシェアする時間をつくります。
今期のテーマは「カミングアウト」。1回限りのご参加も歓迎です。
初回に見る映画は、アメリカに暮らすアジア系レズビアン・ゲイの当事者やその家族が、キリスト教教会のなかで、いかにカミングアウトをしてきたか/こられなかったか/無化されてきたか、を語るドキュメンタリー「In God's House」(日本語字幕つき)です。
2本目の映画としては、5月9日、23日、30日の3回に分けて、「OUT:ホモフォビアを叩きつぶす!プロジェクト」(日英字幕つき)を上映します。韓国に生きる3人の10代のレズビアン女性たちが、自分たちの気持ちを自らの手で映し出す、セルフドキュメンタリー映画です。
最終回は、R-weekスペシャルとして、「トーチソング・トリロジー」を上映。トニー賞を受賞したブロードウェイミュージカルを映像化した、自伝的コメディ・ドラマ3部作です。1988年の作品ですが、家族へのカミングアウトも描かれた作品として、いまなお共感できる映画といえるでしょう。
【5/2】
In God's House -Asian American Lesbian & Gay Families in the Church
制作:PANA Institute's project(2006年、22分)
【5/9,23,30】
OUT:ホモフォビアを叩きつぶす!プロジェクト
9日:チョンジェのストーリー(約30分)
23日:チョイのストーリー(約30分)
30日:コマのストーリー(約30分)
制作:フェミニスト・ビデオ・アクティビズムWOM(2007)
【6/6】
トーチソング・トリロジー
監督:ポール・ボガード(1988年、119分)
担当者:加藤悠二(CGSスタッフ)