CGSの活動を振り返る


CGS編集委員会
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】

CGSは2004年4月、第一教育研究棟(ERB-I)301にオープンしました。2014年4月に10周年を迎えるにあたり、これまでの活動を振り返ります。(本文中のお名前・ご所属等は、イベント開催当時のものをそのまま掲載しています)

2004年度
4月:「CGSニューズレター」創刊。当初は年2回(4月・9月)の発行で、学内外でのイベントレポートや、リレーコラムなども掲載。同時に開設されたwebサイト「CGS Online」との連携も意識し、紙面には要約を、Onlineには全文を掲載するスタイルを採用した。

5月:CGS開設記念講演として、福島みずほ氏(社会民主党党首)「結婚・家族・ジェンダー」を開催。

11月:ICUの21世紀COEプログラム「平和、安全、共生」に基づく国際ワークショップシリーズ(IWS)「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」開催。アジア諸国の研究者やアクティビストを招いたワークショップで、初年度は社会科学をテーマとした。


2005年度
4月:ジェンダー・セクシュアリティ研究プログラム(PGSS:通称「ピグス」)開設。

5月:PGSS開設記念講演として、上野千鶴子氏(東京大学教授)「ジェンダー/セクシュアリティ研究に何ができるか?」を開催。9月:IWS開催。2年目のサブテーマは「アジアにおけるジェンダー表象」。映画上映会「アジアン・フィルム・ショーケース」も併催した。


2006年度
5月:前年夏にレズビアン・カミングアウトした尾辻かな子氏(大阪府議会議員)の講演会「『虹色』の社会を目指して」を開催。学内外からセクシュアル・マイノリティ当事者の学生が多く集い、これを契機にインカレ・ネットワーク「Rainbow College」が結成された。

11月:IWS開催。3年目は「アジアにおける〈身体の知〉とジェンダー」がサブテーマで、イトー・ターリ氏公演「〈身体の知〉とパフォーマンス」も開催した。


2007年度
6月:IWS開催。最終年度は「総括:過去を振り返ってそして未来を展望して」をテーマとした。1月:「アジアから視るジェンダー(ICU21世紀COEシリーズ第7巻)」を風行社より刊行。4年間に渡るIWSの成果をまとめた。

2008年度
8月:「日英LGBTユース・エクスチェンジ・プロジェクト」開催。イギリスのブリストル市との共催で、CGSは日本側のコーディネーターを務めた。イギリスから訪れたLGBTユースとの交流の模様は、NHK教育テレビの福祉番組「ハートをつなごう」でも大きく取り上げられた。

10〜11月:全5回のワークショップシリーズ「自己尊重・コミュニケーショントレーニング」開催。髙山直子氏(NPO法人「サポートハウスじょむ」カウンセラー)を講師に、三鷹市民に開かれたワークショップとして多数の受講者が参加した。


2009年度
4月:ICUが教学改革でメジャー制に移行。それに伴い、PGSSも学科間専攻プログラムから、メジャーへと編入された。それに伴い、通称の表記がpGSSへと変更となった。

11月:一橋大学CGraSS(ジェンダー社会科学研究センター)とCGSの共催により、「多摩ジェンダー教育ネットワーク」発足。以後、年数回の勉強会を開催。


2010年度
11月:国際ワークショップ「アジアでジェンダーを語る -アジアにおけるジェンダー・セクシュアリティ教育」開催。東ヶ崎潔記念ダイアログハウスにおける、最初の大きな国際会議イベントとなった。


2011年度
4〜6月:「かけがえのない〈自分〉と出会おう:セルフ=アウェアネス・ワークショップ・シリーズ」開催。性教育、ゴシン術、アカデミック・ハラスメントを扱うワークショップを行った。

10月:ワンデー・レクチャーシリーズ「HIV/エイズに見る日本・アジア-越境するセクシュアリティ-」開催。国内外で活躍するHIV/エイズ研究者・アクティビストによるレクチャーのほか、LivingTogether計画と共催のラウンジイベント「Living Together in ICU」も実施した。

12月〜:若手研究者によるアクションプロジェクト「YoRAP」開設。以降、冬学期を中心に、CGSの研究所助手が主催するイベントが定期的に開催されるようになる。

1月:トークセッション「みんなで語ろう! 大学での子育て vol.1」を開催。学生・教職員の別なく、子育てに関心を持つICU構成員が話し合うイベントで、以降、毎年度同時期に開催。


2012年度
4月:「LGBT学生生活ガイド in ICU:トランスジェンダー/GID編」発行。学籍簿の名称・性別記載変更をはじめとする、トランスジェンダー学生へのサポート情報を取りまとめた。

5月:「ICU授乳室」開設。前年度のトークセッションの成果を元に提出された要望書に基づき、開設が決定した。

9〜10月:レクチャーシリーズ「震災・原発問題をジェンダー・セクシュアリティの視点から考える。」を、pGSS基礎科目「ジェンダー研究へのアプローチ」と共催。

12月〜:トークイベント「ふわカフェ」スタート。ジェンダーやセクシュアリティに関する、日頃は話しづらいことをシェアするカフェイベントとして、RIAが中心となり開催。学期中に曜日を替えながら、月1回ペースで実施している。


2013年度
5月:教養学部生必修科目「保健理論」とのコラボレーション授業開始。

5月:ハウジングオフィスと共催で、新学生寮コミュニティアシスタントと、グローバルハウスチューターを対象とした、性の多様性をテーマとする講習会を開催。

6月:第1回R-Weekイベント週間開催。

10月:「AAA Dialogues:アカデミズム・アクティビズム・アートから語る、CGSのこれまでとこれから」開催予定。10周年の前年祭イベントとして、CGSのこれまでの活動を振り返り、これからについてを語るイベントとなる予定。CGSに深く関わってきた多彩な講師によるミニレクチャーや、学生・卒業生によるプレゼンテーション、全体での討議が行われる。

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