NPO法人 サポートハウスじょむ スタッフ:二木泉
【CGS Newsletter016掲載記事/特別特集:CGS開設10周年へ向けて】
退職後にも、さまざまなかたちでCGSの活動に関わっている元RIAも少なくありません。そのひとりである二木泉さんに、CGSでのRIA経験と、その経験がその後の人生にどう活きているかを語って頂きました。
CGSには2004年のオープン直前の数ヶ月と06年から09年にRIAとして関わらせていただいた。正直設立前にはCGSが現在のように多くの人が集まる場所になるとは想像していなかった(当初は今の半分の広さで、真ん中に大きな机がひとつあるのみであった)。CGSは多くの人が集まるが誰もが排除されない場所である。私はCGS勤務期間中(大学院在学中)に第2子を出産した。ふたりの子育てをしながらの論文執筆は想像以上に大変だったはずだが、今思い出すのはすべて良いことである。それはきっとCGSが自分の正直な気持ちを吐露でき、時に仲間と熱く語ることができる場であったからだ。CGSを離れた今、そのような場が社会の中で希有な存在であることを実感している。
CGSは人と人とを結ぶことができる場所でもある。私も沢山の人と出会い、教科書からは決して学べない多くのことを学ばせてもらった(叩き込まれた!)。人間の多様性、世の中で「当たり前」と思われていることは決して「普通」でも「正常」でもないこと。「個人的なことは社会的なこと」を認識しながらも地道に一歩ずつ行動すること...。私は現在CGSが縁で知った女性支援団体(NPO法人サポートハウスじょむ)の事務局を担っている。私自身もCGSのように人が排除されない「安心・安全」な場を作れるよう努力しながら、これからもこの開かれた場所で多くの人々が出会い、学ぶ中で変化していくだろう。今後もCGSとここに関わる人々の発展が楽しみである。