ジェンダー研究センター/SOC202「ジェンダー関係論」 共催講演会
セクシュアリティと社会変化とアクティビズム
~「ピンクドット沖縄」を通して考える~
講師:砂川秀樹(文化人類学者・ゲイアクティビスト)
日時:2013年12月13日(金)13:15~15:00
場所:国際基督教大学 本館 203号室
JR中央線武蔵境駅南口より、小田急バス「国際基督教大学(境93)」行き終点下車(全線ノンステップバス)
参加費:無料・予約不要
言語:日本語、同時通訳なし
2013年7月14日。沖縄で初めてのプライドイベント(LGBTと支援者が集まるイベント)が、那覇市の中心街で開催されました。「ピンクドット沖縄」というそのイベントは、関連イベントを合わせるとのべ2,000人以上が参加する大きなもので、何度も新聞記事として取り上げられ、沖縄のテレビニュースが初めて放送したLGBTイベントとなるなど、大きな影響をもたらしました。地縁血縁のつながりが強く、家族関係に関してはある面では保守的とも言われる沖縄で、このイベントが実現できた背景について省察したいと思います。
また、活動の輪が広がっていく中で、東京のような大都市で開催されるLGBTイベントとは異なるつながり方も見えて来ました。逆に、国際的なネットワークにおける情報の広がりなど、沖縄の他の社会運動にはあまり見られない特徴もあります。
今回は、そのようなピンクドット沖縄が誕生した背景の分析と、地方における新しいアクティビズムの展開の報告から、社会が変わっていくこと/社会を変えていくことについて考えます。
講師プロフィール
博士(学術/東京大学)。早稲田大学琉球・沖縄研究所招聘研究員。レインボーアライアンス沖縄代表。1990年より20年以上にわたり、東京でHIV/AIDSに関する活動や研究、LGBTのパレードなどのコミュニティ活動を牽引。また、東京大学、筑波大学、東北大学、実践女子大学、関東学院大学で非常勤講師をつとめた。2011年に沖縄へ帰郷、「レインボーアライアンス沖縄」設立。2013年には、ピンクドット沖縄を共同代表として実現。また、「コミュニティスペース&スクール GRADi」(http://gradi.jp)を運営し、英語塾や人文社会科学のゼミを開催している。共編著に『カミングアウト・レターズ』(太郎次郎社エディタス)など。
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