2015年度春学期読書会

20150400rev_bookclubSpring_s.png  ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。一人で読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。  わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!
ジュディス・バトラー「Excitable Sppecch: A Politics of the Performative」 毎週月曜日 19:00- (初回:4月20日(月))

文献:
Butler, Judith. "Excitable Sppecch: A Politics of the Performative" New York: Routledge, 1997.

十年近く前に書かれた本書は、ヘイト・スピーチやポルノグラフィーなど具体的な例を取り上げて、表現の自由や国家検閲などの問題を性の政治の観点から考え直すものであり、その点で現在の日本においてもなお重要です。本書はさらに、そのような具体的な場面から、言語と身体の関係といった普遍的な問題をも扱っています。上記のトピックに関心をお持ちの方は、どなたでもご参加ください。
担当者:羽生有希(東京大学大学院)



出口なお
隔週火曜日 ランチ(初回:4月21日(火))

文献:
安丸良夫「出口なお」岩波現代文庫、2013年

「頑張れば報われる」、「頑張らなかったから悪いんだ」。通俗道徳にがんじがらめにされた民衆の一人なおが、どのように彼女の苦難の経験から独自の意味を汲み取り、現存の秩序を批判・否定し、自己解放を成し遂げたのか。本書を通して、生活保護バッシングなどに現れる通俗道徳や、それに対する向き合い方、現代における社会批判の可能性などを一緒に考えていければと思います。
担当者:内藤希(一橋大学大学院)



ベル・フックス「フェミニズムはみんなのもの」
毎週月曜日 ランチ(初回:5月11日(月))
*当初の毎週木曜から変更となりました

文献:
ベル・フックス著、堀田碧訳「フェミニズムはみんなのもの」新水社、2003年

アフリカ系アメリカ人のフェミニストによって書かれた入門書です。みなさんの身の回りのことや研究テーマなどと結びつけながら、フェミニズムやジェンダーの基本的な問題関心をつかめたらいいなと思っています。読む章は参加者で相談して決めます。希望に応じてクィア等他の入門書も扱うことを考えています。フェミニズムに興味はあるけどよくわからないなという方、一緒に読みませんか!
担当者:五十嵐舞(一橋大学大学院、JSPS特別研究員DC)

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