CGS YoRAP 2016 オープンレクチャー
女(わたし)のからだをとりまく魔のトライアングル
ゲスト
米津知子(DPI女性障害者ネットワーク)
大橋由香子(SOSHIREN女(わたし)のからだから)
コーディネーター・司会
佐々木 裕子(CGS助手、東京大学大学院 総合文化研究科 博士課程)
日時
2016年2月11日(木、休) 13:15~15:00 (途中休憩あり)
場所
国際基督教大学・本館213号室(建物2階、エレベーターあり)
言語
日本語(英語通訳なし)
参加費無料、予約不要
近年、女性の活躍の推進の流れのなかで、女性の健康を支援しようとする動きが高まっています。しかし日本には100年以上ものあいだ刑法に堕胎罪が存在しています。また不妊手術や人工妊娠中絶を許可した「優生保護法」(1948年制定)は、「不良な子孫の出生防止」という部分を削除して、1996年に「母体保護法」となりましたが、「質」の良い子どもを数多く産ませようとする人口政策は、姿かたちを変えながら、女性たちのからだを管理し続けています。
女性たちによる産む・産まないの自己決定権が尊重されることなく、母となる生き方〈だけ〉、そのための健康〈だけ〉がのぞましいものとされる時に、誰の性/生が、どのようにして、より困難な状況におかれ、あるいは生きるのにふさわしくないものとされてしまうのでしょうか?
この講演では、「DPI女性障害者ネットワーク」から米津知子さん、「SOSHIREN女(わたし)のからだから」から大橋由香子さんをお招きします。リプロダクティブ・ヘルス/ライツにかかわる運動に長年携わってきたお二人のお話を通じて、これまでの制度や、近年の政策の問題点を一緒に考えましょう。どうぞふるってご参加ください。