映像と性の政治 ―映画とその上映の実践から
日時
2017年3月5日(日)13:00~18:00
開場:12:30
言語
日本語 同時通訳なし
参加費 無料、予約不要
会場
国際基督教大学 ダイアログハウス2F 国際会議室
企画・司会
ヴューラー・シュテファン
CGS研究所助手、東京大学大学院 博士後期課程
Program
開会の挨拶 13:00-13:10
ヴューラー・シュテファン
Session 1 13:10-15:10 途中休憩あり
映画と(非)規範的な欲望の作り方
アイデンティティ、欲望、そして女性映画 ―『キャロル』を手がかりに
斉藤綾子 明治学院大学 文学部芸術学科 教授
治安・非行対策の変遷からみる、戦後日本映画に描かれた〈青少年〉の異性愛
中山良子 大阪大学 文学研究科 招へい研究員
過ぎ去る列車と女性の表象 ―木下惠介『遠い雲』(1955)を中心に
久保豊 京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士後期課程
Session 2 15:25-17:30 途中休憩あり
映画祭とアクティビズム
映画祭と情動:クィア・アーバニズム批判
菅野優香 同志社大学大学院 グローバル・スタディーズ研究科 准教授
日本における華語クィア映画の表象分析:「ひとつの中国」をめぐるクィア・ポリティクス
福永玄弥
東アジア×クィア×映像プロジェクト 呼びかけ人/第10回関西クィア映画祭 実行委員・華語特集責任者
中国クィア巡回映画祭[中国酷儿影像巡] 展2014 キュレーター/北京クィア映画祭 [北京酷儿影] 展2013 キュレーター
クィア・ビデオ・アクティビズム:中国における性的マイノリティによる「映像実践」をめぐって
于寧 東京大学大学院 総合文化研究科 超域文化科学専攻 表象文化論コース 博士後期課程
クロス・トーク 17:30-18:00
2016年、東京レズビアン&ゲイ映画祭が25年目、関西クィア映画祭が10年目を迎えた。映画・映像の上映は、これらのLGBT映画祭やクィア映画祭がそうであるように、主流派に排除されてしまいがちな「マイノリティ」に焦点を絞ることにより、オルタナティヴな映画空間、コミュニティやアイデンティティの形成につながりうる。一方では、どのような映画・映像も、市場原理や道徳的規範から完全に自由な形で制作されることがない以上、その上映が、非規範的なものの排除に加担するように機能する可能性も常にある。--どのような映画空間においてどのような性愛の描写、だれの欲望が許される、または忌避されるのか。このシンポジウムでは、これらの問いを出発点に、映画をみる実践、そして映画をみせる実践をめぐる性のポリティックスについてクィア・フェミニズム理論の観点から幅広く検討する。
クィア・フェミニズム映画理論 基礎文献読書会
2017年2月1日(水)、2月15日(水)12:50~15:00
シンポジウムで扱う映画も紹介予定。
講読する文献については決定次第、情報を更新します。
当読書会につきましては、担当者の事情により開催を見送らせて頂くこととなりました。直前のご案内となり申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。(2017年1月31日更新)
第6回 みたかジェンダー・セクシュアリティ映画祭
2017年3月4日(土) 13:00~18:00
上映作品 上映後に監督・原作者トークつき
すべすべの秘法(2015、監督 今泉浩一、原作 たかさきけいいち)
Blessed ―祝福―(2001、監督 崟利子)