ktyuji: 2015年4月アーカイブ

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みんなでふわっと、おしゃべりしよう。
第22回 ふわカフェ開催のおしらせです。

日時
2015年4月23日(木)18:30-21:00
 入場無料、予約の必要はありません(茶菓代の寄付、お菓子の持ちよりは歓迎です)。
 途中からの参加、退室も自由です。

トークテーマ:
カミングアウト
カミングアウトしてよかったこと/困ったことはありますか? そもそもカミングアウトってなんだろう? している人も/していない人も/どっちでもないような人も、カミングアウトについてみんなで一緒におしゃべりしませんか?

場所
ジェンダー研究センター
 第一教育研究棟(ERB-1) 301
 本館のとなり、図書館の正面にある建物。
 窓にレインボーフラッグが飾られた、3階の角部屋です。


「同性が好きかもしれない」
「男女両方が好きかもしれない」
「自分は恋愛とか興味がない」
「いまの身体は女性だけど、男性として見られたい」
「いまの身体は男性だけど、女性として見られたい」
「性別で自分のことを決めつけられたくない」
「自分の性の在り方をひとつに決めつけたくない」
 ...または、これらには当てはまらないけど、気になること、話してみたいことがある。そんなジェンダーやセクシュアリティのこと、みんなでふわっとおしゃべりしてみませんか?
 お菓子や飲み物を用意して、みなさんの参加をお待ちしています。
(第22回ふわカフェ世話人:上田真央/加藤悠二)

20150400rev_bookclubSpring_s.png  ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。一人で読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。  わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!
ジュディス・バトラー「Excitable Sppecch: A Politics of the Performative」 毎週月曜日 19:00- (初回:4月20日(月))

文献:
Butler, Judith. "Excitable Sppecch: A Politics of the Performative" New York: Routledge, 1997.

十年近く前に書かれた本書は、ヘイト・スピーチやポルノグラフィーなど具体的な例を取り上げて、表現の自由や国家検閲などの問題を性の政治の観点から考え直すものであり、その点で現在の日本においてもなお重要です。本書はさらに、そのような具体的な場面から、言語と身体の関係といった普遍的な問題をも扱っています。上記のトピックに関心をお持ちの方は、どなたでもご参加ください。
担当者:羽生有希(東京大学大学院)



出口なお
隔週火曜日 ランチ(初回:4月21日(火))

文献:
安丸良夫「出口なお」岩波現代文庫、2013年

「頑張れば報われる」、「頑張らなかったから悪いんだ」。通俗道徳にがんじがらめにされた民衆の一人なおが、どのように彼女の苦難の経験から独自の意味を汲み取り、現存の秩序を批判・否定し、自己解放を成し遂げたのか。本書を通して、生活保護バッシングなどに現れる通俗道徳や、それに対する向き合い方、現代における社会批判の可能性などを一緒に考えていければと思います。
担当者:内藤希(一橋大学大学院)



ベル・フックス「フェミニズムはみんなのもの」
毎週月曜日 ランチ(初回:5月11日(月))
*当初の毎週木曜から変更となりました

文献:
ベル・フックス著、堀田碧訳「フェミニズムはみんなのもの」新水社、2003年

アフリカ系アメリカ人のフェミニストによって書かれた入門書です。みなさんの身の回りのことや研究テーマなどと結びつけながら、フェミニズムやジェンダーの基本的な問題関心をつかめたらいいなと思っています。読む章は参加者で相談して決めます。希望に応じてクィア等他の入門書も扱うことを考えています。フェミニズムに興味はあるけどよくわからないなという方、一緒に読みませんか!
担当者:五十嵐舞(一橋大学大学院、JSPS特別研究員DC)

20150418s.png A3ポスターデータ(PDF, 約700KB)

国際基督教大学 ジェンダー研究センター・東京大学大学院総合文化研究科:表象文化論コース:清水晶子研究室 共催
YoRAP (Young Research Action Project) 公開討論会

クィア・ネガティヴィティ再考

日 時:2015年4月18日(土) 10:00〜17:30(開場 9:30、途中休憩あり)
会 場:国際基督教大学 ダイアログハウス2F 国際会議室
言 語:日本語
参加費:無料、予約不要
テクストをベースにした議論が中心になります。事前に以下の指定テクストを読んでご参加ください。テクストに関してご質問等ございましたら、メールにて担当者までご連絡ください。
問い合わせ先:井芹真紀子 p001091e☆icu.ac.jp (☆を@に変えてください)

  • Bersani, Leo. and Phillips, Adam. 'The It in the I.' _Intimacies._ Chicago and London: The University of Chicago Press, 2008. pp.1-30. (日本語訳:レオ・ベルサーニ&アダム・フィリップス、「わたしのなかのIt」檜垣立哉&宮澤由歌訳『親密性』、洛北出版、2012、pp.15-61。)
  • Braidotti, Rosi. 'The Inhuman: Life beyond Death.' in _The Posthuman._ Cambridge and Malden: Polity Press, 2013. pp.105-142.
  • Butler, Judith. 'Desire, Rhetoric, and Recognition in Hegel's Phenomenology of Spirit.' in _Subjects of Desire._ New York: Columbia University Press, 1987. pp.17-59.
  • Edelman, Lee. 'Sinthomosexuality.' in _No Future: Queer Theory and the Death Drive._ Durham and London: Duke University Press, 2004. pp.33-66.
  • Spivak, Gayatori Chakravorty. 'Feminism and Deconstruction, Again: Negotiations.' in _Outside in the Teaching Machine._ New York and London: Routledge, 2009. pp.134-157.
  • Winnubst, Shannon. 'Bataille's Queer Pleasures: The Universe as Spider or Spit.' in _Reading Bataille Now._ Bloomington: Indiana University Press, 2006. pp.76-93.

プログラム
10:00-12:00 基調報告
 宮澤由歌(大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程/日本学術振興会特別研究員)
 藤高和輝(大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程)
 島田陽祐(大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程)
 飯田麻結(ロンドン大学ゴールドスミス校 メディア・コミュニケーション学科 博士後期課程)
 羽生有希(東京大学大学院 総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース 博士後期課程)
 井芹真紀子(東京大学大学院 総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース 博士後期課程/CGS準研究員)
13:00-17:30 ディスカッション(途中休憩あり)

司会:清水晶子(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
コーディネーター:井芹真紀子

共催:国際基督教大学 ジェンダー研究センター・東京大学大学院総合文化研究科:表象文化論コース:清水晶子研究室

「クィアな否定性」はクィア・スタディーズが成立した時点から続くひとつの理論的方向性を示す概念である。しかし、現在のクィア理論の言説においてこの概念はどう使われてきているのか。そこからどのような理論的・政治的帰結が予想されるのか。それらと異なる形でクィアな否定性のあらたな可能性を切り出すことはできるのか、その時それは「否定性」という枠組みで考えられるべきものなのか。この研究会では、クィア・ネガティヴィティにかかわるそのような問題を、哲学・精神分析批評・科学論・障害学などの様々な分野との交差点から総合的に再検討する。

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【日時】
2015年4月13日(月) 12:40-15:00
2015年4月16日(火) 11:00-13:00
2015年4月17日(水) 12:40-15:00

【会場】
ジェンダー研究センター
第一教育研究棟(ERB-I) 301
※入場無料、予約不要、入退場自由
※ランチの持ち込みも自由です

 CGS(ジェンダー研究センター)はジェンダー・セクシュアリティー研究に関心がある全ての人たちに開かれたコミュニケーションスペースです。今学期も新入生を含む学内の皆さんに私たちを知っていただく機会として、ティーパーティーを開催します。
 pGSS (ジェンダー・セクシュアリティ研究メジャー)についての質問や、登録・履修に関する相談もできますよ。
 所員、院生、学生スタッフ一同、お茶とお菓子を用意してお待ちしております。
 予約不要! ふらっとお立ち寄りください。

「LGBT学生生活ガイド in ICU(第7版)」PDF版ダウンロード(2.7MB)

■ このガイドについて
「LGBT学生生活ガイド in ICU」は、ICU(International Christian University: 国際基督教大学)に在学するLGBT *1学生が、よりよい学びの環境を得るためのサポートを目的として作られました。編集・発行はCGS(Center for Gender Studies: ジェンダー研究センター)がおこなっています。
このガイドでは、これまでにICU内で実際に対応されてきた事例をもとに、制度面でのサポート情報を集約しました。トランスジェンダーやGID*2など、性別に違和をもつ学生への対応事例や、大学生活に役立つ情報を紹介しています。
ここに掲載されている情報は現状のICUで可能な対応であり、一人ひとりの希望に沿ったものでは必ずしもないかもしれません。CGSでは学生の皆さんが過ごしやすい環境を作れるよう、働きかけを続けていき、ガイドの更新もおこなっていきます。また、今後もさまざまなジェンダー・セクシュアリティのニーズに応えたガイドを拡充していきます。

*1 LGBT
レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字をとった語で、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を総称する語として近年使われています。
このガイドのシリーズ名に「LGBT」を冠することにした理由は、大きくふたつに分かれます。ひとつは、主題となる「トランスジェンダー」を明確に表現できる語を入れたかったため。もうひとつは、今後、トランスジェンダー/GID以外のジェンダー・セクシュアリティを主題にした第二弾が予定されていることが予期できるタイトルにしたかったためです。
セクシュアル・マイノリティはL・G・B・Tの4カテゴリーのみに限定されるものではありませんし、ジェンダー・セクシュアリティに基づく困難は、マイノリティだけに限られるものではありません。今後、さまざまなガイドをリリースするなかで、シリーズ名を変更していくことも視野に入れています。

*2 GID
Gender Identity Disorderの頭文字をとった診断名で、日本語では「性同一性障害」という訳があてられています。近年、Gender Dysphoria、日本語では「性別違和」と訳される概念へ移行していくことが提唱されています。


「LGBT学生生活ガイド in ICU」の更新は終了し、「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU」へリニューアルされました。 最新版(2016年4月8日更新)はこちら

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