02. 日本から: 2009年12月アーカイブ

ICU大学院修了:丹羽尊子
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2009年6月27・28日、お茶の水女子大学において日本女性学会大会が行われた。一般会員から分科会担当を募集したり、初日に行われることの多いシンポジウムをまとめとして最終日に行う等、学会設立から30年という歴史に安住せず、未来に向けた意欲が感じられる大会であった。
シンポジウムでは「今ジェンダーの視点で問い直す貧困と労働」というテーマで、栗田隆子(フリーターズフリー)、赤石千衣子(しんぐるまざぁず・ふぉーらむ)、田中かず子(女性ユニオン東京・働く女性の全国センター(ACW2))の3氏による発表が行われた。

ICU学部:宮澤日奈子
【CGS Newsletter012掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2009年7月3日から5日にかけて、カルチュラル・タイフーン2009が東京外国語大学にて開催された。今年は、Inter-Asia Cultural Studiesとの合同で、各地域から参加者が集まる国際学会"Inter-Asia Cultural Typhoon 2009"として催され、サブテーマの「グローバリゼーションの破断点で問う文化のポリティクス−貧困、監視、検閲を超えて」のもと、幅広いトピックで数多くのパネルが組まれた。会場内では、絵画や洋服、映像などを使ったアート作品が立ち並び、会場の外には屋台や音楽のステージに多くの人が集まった。熱気にあふれた会場と、たくさんの参加者の高揚した様子から、この一大イベントの成功にかける強い思いや、国際学会ならではの特別な緊張が伝わってきた。「国境」を越えた形で今大会が開催され、様々な国、人種、地域、階層、民族、性別、宗教、障がいなどの背景を持つ人々が集まる中で、あらゆる差異をめぐる問題は、議論の重要なトピックとして、あるいは内省的に配慮すべきものとして、意識的に扱う気運を感じた。

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