08. リソース: 2016年4月アーカイブ

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「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU(ver.1)」全文(PDF, A4, 20ページ, 2.1MB)

副読本として、ICUにおけるジェンダー・セクシュアリティ対応 ―トランスジェンダー学生対応の10年間とこれからも併せてご覧ください(全文PDF(1.2MB)

■ このガイドについて
「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1:できることガイド in ICU」は、ICU(International Christian University: 国際基督教大学)の在学生が、よりよい学びの環境を得るためのサポートを目的として作られました。編集・発行はCGS(Center for Gender Studies: ジェンダー研究センター)がおこなっています。2012年から発行をはじめた「LGBT学生生活ガイド in ICU:トランスジェンダー・GID編」を改題、位置づけを見直し再編集したものです。*1「ガイド出版の本来の意図である、"ジェンダー・セクシュアリティの観点からのキャンパスライフの検証"を主眼としたタイトルに変更すること」「"ICUはLGBT学生を支援している"という、本意ではない評価から脱すること」を目的とし、ガイドの位置づけの変更・改題を決めました。「できることガイド」というタイトルは、ICU学部生の提案によるものです。

 このガイドでは、これまでにICU内で実際に対応されてきた事例をもとに、制度面でのサポート情報を集約しました。トランスジェンダーや性同一性障害*2など、性別に違和をもつ学生への対応事例や、学生も使うことのできる授乳室の利用登録方法など、ジェンダー・セクシュアリティの観点から、大学生活に役立つ情報を紹介しています。
 ここに掲載されている情報は現状のICUが可能としてきた対応であり、一人ひとりの希望に沿ったものでは必ずしもないかもしれません。CGSでは学生の皆さんが過ごしやすい環境を作れるよう、働きかけを続けていき、ガイドの更新もおこなっていきます。学生のみなさんの声とともに、ICUでできること、を、これからも増やしていきたく思っています。

*1 LGBT、LGBT学生生活ガイド
LGBTは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字からなる、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を総称する語として近年使われています。Q(Questioning, Queer)、A(Asexual, Ally)なども並べて表記される場合もあります。もちろん、セクシュアル・マイノリティはL・G・B・Tの4カテゴリーのみに限定されるものではありませんし、ジェンダー・セクシュアリティに基づく困難は、マイノリティだけに限られるものではありません。
「LGBT学生生活ガイド:TG・GID編」というタイトルは、上述の限界点を踏まえつつも、「主題となる"トランスジェンダー"を明確に表現できる語を入れること」と「トランスジェンダー以外にもジェンダー・セクシュアリティを主題にした第二弾が予定されていることが予期できるタイトルにすること」を目的に決められたものです。

*2 性同一性障害
Gender Identity Disorderの頭文字をとり「GID」と表記する場合もある、医学的な診断名です。近年、Gender Dysphoria、日本語では「性別違和」と訳される概念へ移行していくことが提唱されています。

※2016.4.8. 改訂箇所のご案内
・タイトルを改題し、全面リニューアルしました
・「就職相談」「学生参加型プロジェクト:R-Weeks Project、すみれプロジェクト」「ICU授乳室」を追加しました
・コラムを4本追加しました
・学内部署の統廃合に伴い、一部表記を改めました

■ 内容
学籍簿の氏名・性別記載変更
【コラム:卒業生からのメッセージ】社会が変わるという選択肢 飯田亮瑠(ID 04、教養学部社会化学科)
大学の発行する証書の性別記載
【コラム from CGS】卒業式のガウンについて
体育実技の履修、更衣室
学生定期健康診断の個別受診
留学
【コラム:卒業生からのメッセージ】交換留学での体験談 平森大規(ID13、社会学メジャー・数学マイナー)
就職相談
【コラム from CGS】LGBTに関する職場環境アンケート
学内行事:リトリートの宿泊
【コラム from CGS】寮について
学内行事:ふわカフェ
学生参加型プロジェクト:R-Weeks Project、すみれプロジェクト
ICU授乳室
だれでもトイレ(多目的トイレ)
ジェンダー・セクシュアリティ特別相談窓口
ガイドに関するお問い合わせ先

「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU(ver.1)」全文(PDF, A4, 20ページ, 2.1MB)

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ジェンダー・セクシュアリティ特別相談窓口リーフレット(A4, 0.6MB)

 この度、ICUでは人権相談員の特別アドヴァイザーとして、ジェンダー・セクシュアリティに専門性を持つ臨床心理士の方に、人権相談員やカウンセリングセンターへの助言お願いすることになりました。また、ICUの全ての構成員を対象に、直接相談に乗って頂く時間も設定いたします。
 特別アドヴァイザーには、ジェンダー・セクシュアリティ、性にまつわることで困ったこと、相談したいことについて、アドバイスを受けることや、必要な学内外の支援先(医師・カウンセラーや専門機関など)の情報提供をしてもらうことができますし、友だちや他の教職員には話しづらい話をただ聴いてもらうだけ、ということもできます。また、必要に応じて人権相談員やカウンセリングセンターに取り次いでもらうこともできます。相談は無料です。気になることがあったら、お気軽にご利用ください。


相談実施予定日程:
毎週火曜日 11:00〜16:30(予約優先)
※2016年度も毎週開室します!

場所:
第一教育研究棟(ERB-I) 318号室

利用対象者:
ICU構成員(学生(学部生、大学院生、研究生、OYR)、教職員(勤務形態を問いません))
性別や性自認(セクシュアル・アイデンティティ)、性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)等、ジェンダー・セクシュアリティの在り方を問わず、どなたでもご利用頂けます。

予約:
メール gscounseling☆icu.ac.jp ☆を@に変えてください(担当:特別相談員・高田良実、ジェンダー研究センター・加藤悠二)

・お名前、連絡先、希望する日にちと時間帯を書いてください。予約が既に入っている場合もありますので、できれば候補をいくつか挙げてください。
・1人1回につき、50分までお話することができます。
・予約を取っていなくても、当日空きがあれば、相談できる場合もあります。
・このメールアドレスでの相談はできません。
・このメールアドレス以外からの返信となる場合があります。

対応言語:
日本語、英語

お話できることの例:
ジェンダー・セクシュアリティを理由にした差別的な扱いや、ハラスメントに関すること
カミングアウトに関すること
性の健康に関すること
妊娠・出産・子育て等に関すること
女らしさや男らしさに関すること
その他、どんなことでも。

利用者のプライバシーを保護するために、守秘義務を遂行します。問題解決のために、他の部署や教職員に報告・相談することが必要となる場合は、事前に利用者の了解を得ます。また、相談したことで利用者の不利益となることが生じないよう、十分に配慮をします。


特別アドヴァイザープロフィール:高田良実(たかだ・よしみ)
ICU卒業生(CLA'85)。ニューヨーク大学教育学研究科健康教育学科ヒューマンセクシュアリティ専攻(修士)。性的マイノリティの方々やその周囲の方々への心理援助の実績を持つ。臨床心理士。ICU教会員。

メッセージ
あなたの「今困っていること」でも、「長年わだかまりを感じていること」でも、また、「ちょっと聞いてみたいこと」でも、どんなお話しでもお聞きいたしますので、どうぞ遠慮なくご連絡ください。


ジェンダー・セクシュアリティ特別相談窓口の運営は、ジェンダー研究センターがサポートしています。相談に行くかどうかを迷っているときは、ジェンダー研究センターもご利用ください。

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