03. アジアから: 2005年11月アーカイブ

首都大学大学院 : 大河原麻衣
【CGS NewsLetter 004掲載】

 2005年7月、神戸にて第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議(7th International Congress on AIDS in Asia and the Pacific, 通称、神戸会議)が、タイのバンコクにて第一回アジア・クィア国際会議(1st International Conference of Asian Queer Studies, 通称、クィア学会)が開催された。神戸会議は7月1〜5日にかけて開催され、エイズに関わる研究者・NPO・当事者らが各国から集まり、様々な報告・講演・ワークショップなどが行われた。クィア学会は7月7〜9日にかけて開催され、クィア・スタディーズに関わるセクシュアリティ研究者・活動家らによる講演・研究報告がなされた。両会議とも、アジア圏におけるジェンダー・セクシュアリティ研究にとって欠かせない重要な意義をもつ会議であったといえる。

ICU大学院生 : 平野遼
【CGS NewsLetter 004掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2005年6月19日から25日まで、韓国・ソウルの梨花女子大学において、第9回国際的学際女性会議「Women"s World 2005」が開催され、2300人強が参加した。1981年イスラエルのハイファで開催されたのを皮切りに、世界各地で3年に一度開かれてきたが、9回目において初めてアジアで開催が実現した。

編・CGS編集部 著・小林成生(フィリピン在住)、吉成愛子(ICU卒業生)
【CGS News Letter004掲載】

 2005年4月発行CGSニューズレター3号に掲載された吉成愛子さん(ICU卒業生)の記事『タイ・フィリピンの旅行産業と性産業』について、フィリピンに在住する小林武生さんからCGS編集部宛にメールが届いた。小林さんは、日本のフィリピンクラブの店長やフィリピン人芸能人プロダクション勤務を経て、現在フィリピンで生活している。吉成さんは、3週間訪れたフィリピンとタイにおける「旅行産業と性産業」の実情をCGSオンラインに掲載する記事としてまとめた。小林さんは、この記事の情報がフィリピンの一部に限定された偏った情報である点をあげ、性産業が栄えているという偏った情報は、フィリピンのマイナスイメージにつながると意見した。

 二人の議論はフィリピンの現状についてさまざまな点から展開され、多くの情報が引き出された。吉成さんが第三世界における旅行産業の中に性産業が「経済的搾取」の構造で組み込まれてしまっていることに問題意識を置くのに対し、小林さんは、フィリピンで生活する側からみた現地の状況に焦点を当てている。立場の違いから若干の齟齬はみられるものの、往復した書簡からは結果的に多くを得た。編集部では小林さんと吉成さんの間を中継し、数回にわたる書簡のやり取りとその全文を、お二人の許可を得てCGSオンラインで公開する。

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