大学院生: 川坂和義
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
2010 年2 月22 日、東京大学で「東アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性」と題された公開シンポジウムが行われた。このシンポジウムでは、朱偉誠さんが台湾におけるクィア・スタディーズ( 以下、QS) の受容と発展について、眷芝珊さんが香港におけるクィア・アクティビズムの歴史と現在について講演した。ここでは紙幅の関係上、筆者が朱の発表から示唆をうけた点にのみ言及する。
大学院生: 川坂和義
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
2010 年2 月22 日、東京大学で「東アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性」と題された公開シンポジウムが行われた。このシンポジウムでは、朱偉誠さんが台湾におけるクィア・スタディーズ( 以下、QS) の受容と発展について、眷芝珊さんが香港におけるクィア・アクティビズムの歴史と現在について講演した。ここでは紙幅の関係上、筆者が朱の発表から示唆をうけた点にのみ言及する。
CGS 運営委員/ 国際基督教大学准教授: 森木美恵
【CGS Newsletter013掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
2010年1月28日・29日にタイの首都バンコクにおいて、"Women's Health, Well-Being between Culture and the Law"と題した国際会議が開催された。この会議は、長年にわたりWomen's Studies の分野で活躍されてきたアジア各国の研究者およびNGO関係者が中心となり企画運営されたもので、2009年春学期に特任教授としてICUでも教鞭をとられたタイ国タマサート大学のChalidaporn Songsamphan教授もその中心メンバーの一人であった。私はChalidaporn先生とのつながりからこの会議のことを偶然知ったのであるが、計8カ国のアジアの国々より様々な専門分野の方々が参加し、「新参者」研究者としては、研究・活動分野の軌跡を知り、そしてその発展マップ上に自分の研究がどの様に位置し得るのかを考える上で、有意義な経験となった。会議の開催目的の一つが、関係者相互のネットワークを強め、女性の健康とウェル・ビーイングについて多角的に検討する手立てとすることであった。実際に、この会議の運営委員を中心としてAsian Association of Women's Studies という団体も最近設立されており、今回の会議は分野全体としても、「今まで」と「これから」を結ぶ良い基点となったのではないだろうか。