2016年9月アーカイブ

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ジェンダー研究センター ランチライムレクチャー2016
クィア理論入門
―女の運動とフェミニズム理論から

講師
羽生有希(東京大学大学院博士後期課程/CGS研究所助手)
佐々木裕子(東京大学大学院博士後期課程/CGS研究所助手)

会場
ERB-Ⅰ 257(建物内エレベーター有り)
※ 10月6日(木)のみ、H-168

日時
毎週木曜日 12:50〜14:40
※ 初回は2016年9月29日(木)
※ 1時間のレクチャーのあと、ディスカッションの時間をもちます。レクチャーのみの参加も歓迎です。

参加費無料、予約不要。

講座内容
9月29日(木)第1回
クィア「前史」?: 女の運動とクィアムーブメント(佐々木)

10月06日(木)第2回
HIV/AIDSと女のからだ: あやうさの(再)編成(佐々木)

10月13日(木)第3回
フェミニズム哲学とクィア理論―J. バトラーの作り方(羽生)

10月20日(木)第4回
クィアの称揚の影で: 見えない差異、見落とされる差異(佐々木)

10月27日(木)第5回
「男たちの間」にあるもの:家父長制批判としてのクィア読解(羽生)

11月3日(木)第6回
アンハッピー・クィア:「幸せ」の枠組みを問い直す(佐々木)

11月10日(木)第7回
ホモナショナリズム:危機と特権のボディ・ポリティック(羽生)


 昨年好評だったクィア理論の入門レクチャーを、今年は2人のCGSスタッフが担当します。今回は、クィアが登場した背景をふりかえり、そしてこれまでに提出されてきた反省や批判、異議申し立てを追いながら、また、女性運動やフェミニズム理論とクィア理論の接続点/分断点を見据えながら、クィアの課題と可能性について考えてみたいと思います。
「クィア」という言葉は知っているけど理論はむずかしそう...、本を読んだり読書会に出る時間がとれない...、ジェンダー・セクシュアリティについて勉強するきっかけがなかなかない...そんな方、ぜひランチご持参でお気軽にお越しください。各回のみの参加も大歓迎です。

ポスターPDF (PDF, A4, 1.3MB)

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ポスター(PDF, A3, 0.6MB)

国際基督教大学ジェンダー研究センター オープンレクチャー
男は生産・技術、女は後始末?
―原爆と原発のあいだ―

日時
2016年9月26日(月)13:15〜15:00(S4限)

※一般教養科目 GES094「S2:「災後」の人間・社会・文化」とのコラボレーション開講、受講生以外も参加自由です

場所
国際基督教大学 本館 364号室 ※教室変更になりました 213号室

JR中央線武蔵境駅南口より、小田急バス「国際基督教大学(境93)」行き終点下車 *全てノンステップバスにて運行されております

言語
日本語

無料・予約不要

講師
加納 実紀代 (女性史・ジェンダー史研究者)

1940年ソウル生まれ。45年広島で被爆。京都大学卒業後、中央公論社勤務を経て、戦時女性史の研究会を結成し、『銃後史ノート』全18巻刊行。著書に『女たちの〈銃後〉』『ヒロシマとフクシマのあいだ』等多数。

司会・コーディネーター
加藤恵津子(CGS副センター長)

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ICU ジェンダー研究センター 秋学期読書会
キャンパス・セクシュアル・ハラスメント対応ガイド
―あなたにできること、あなたがすべきこと
沼崎一郎、 嵯峨野書院、2005年(改訂増補版)

月曜 ランチタイム(12:50頃スタート、13:40頃終了予定)

初回
2016年9月26日(月)

会場
CGS(ERB-1 301)

 セクシュアル・ハラスメントを中心とした、キャンパスで起こりうる様々なハラスメントへの対応を考えていくための本です。この本を批判的に理解することを通じて、ICUを含むあらゆる大学において起きうる/起きてしまっているハラスメントについて考えていきます。前提知識などは必要ありません。学生、教職員はもちろん、大学でのハラスメントに関わりうるすべての人の参加を歓迎します。

担当
羽生有希(東京大学大学院博士課程/CGS RIA)


ICUジェンダー研究センター(CGS)では毎学期、学生主催で一冊の本をみんなでじっくりと読む、読書会を開催しています。ひとりで読むのは難しい本も、みんなで読めば大丈夫。わからない部分をお互いにシェアしながら、楽しく読み進めましょう!

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ポスターPDF(A3, PDF, 0.2MB)

日時
2016年9月14日(水) 12:40-15:00
2016年9月15日(木) 12:40-15:00

会場
ジェンダー研究センター
第一教育研究棟(ERB-I) 301

※入場無料、予約不要、入退場自由
※ランチの持ち込みも自由です

 CGS(ジェンダー研究センター)はジェンダー・セクシュアリティー研究に関心がある全ての人たちに開かれたコミュニケーションスペースです。今学期も新入生を含む学内の皆さんに私たちを知っていただく機会として、ティーパーティーを開催します。
 pGSS (ジェンダー・セクシュアリティ研究メジャー)についての質問や、登録・履修に関する相談もできますよ。
 所員、院生、学生スタッフ一同、お茶とお菓子を用意してお待ちしております。
 予約不要! ふらっとお立ち寄りください。

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日時:
2016年9月13日(火)18:00-20:30

入場無料、予約の必要はありません(茶菓代の寄付、お菓子の持ちよりは歓迎です)。
途中からの参加、退室も自由です。

場所:
ジェンダー研究センター
 第一教育研究棟(ERB-1) 301
 本館のとなり、図書館の正面にある建物。
 窓にレインボーフラッグが飾られた、3階の角部屋です。

トークテーマ
What's Diversity? ダイバーシティってナニ?


 9月からの新入生や留学生もやってきて、ICUのなかがまた変化する時期。
 よく「ICUには多様なバックグラウンドの学生が...」とかって聞くけれど、そもそも多様性とかダイバーシティって、なんなんだろう?
 ICUの学内のことに限らず、これまでの生活や、これからの希望に思いをはせながら、ダイバーシティについて、みんなでおしゃべりしてみませんか?


 みんなでふわっと、おしゃべりしよう。

「同性が好きかもしれない」
「男女両方が好きかもしれない」
「自分は恋愛とか興味がない」
「いまの身体は女性だけど、男性として見られたい」
「いまの身体は男性だけど、女性として見られたい」
「性別で自分のことを決めつけられたくない」
「自分の性の在り方をひとつに決めつけたくない」
 ...または、これらには当てはまらないけど、気になること、話してみたいことがある。そんなジェンダーやセクシュアリティのこと、みんなでふわっとおしゃべりしてみませんか?
 お菓子や飲み物を用意して、みなさんの参加をお待ちしています。

(第34回ふわカフェ世話人:Lindsay Morrison/加藤悠二)

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「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.2: やれることリスト108 at University (ver.1)」全文(PDF, A4, 23ページ, 0.6MB)

「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.2: やれることリスト108 at University (ver.1)」ッチェックリスト(PDF, A4, 10ページ, 0.2MB)

同シリーズvol.1として「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1:できることガイド in ICU」(全文PDF(2.1MB) )、副読本として、ICUにおけるジェンダー・セクシュアリティ対応 ―トランスジェンダー学生対応の10年間とこれからも併せてご覧ください(全文PDF(1.2MB)


■序文:「やれるはずのこと」を「できること」に
「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.2:やれることリスト108 at University」(以下「やれることリスト」)は、大学を構成するあらゆる人々の手でフェアな学びの環境をつくりあげていくための、エンパワメント・ツールキットです。編著を加藤悠二(CGS職員)が担当し、発行はCGS(Center for Gender Studies: ジェンダー研究センター)がおこなっています。
 同シリーズVol.1「できることガイド in ICU」は、ICU(International Christian University: 国際基督教大学)の在学生が、よりよい学びの環境を得るためのサポートを目的として、現在ICUの環境で可能とされている学修サポート情報を、ジェンダー・セクシュアリティの観点からまとめたものです。
 本シリーズの前身は、「LGBT学生生活ガイド in ICU:トランスジェンダー/GID編」と題し、2012年に出版、以降、2015年10月までの間に第8版までの改定を繰り返してきたリソース集です。*1 ICUにローカライズされた情報で、かつ、対応が極めて限定的で改善すべき点が多いものであるにも関わらず、特に学外から、ICUの対応や「LGBT学生生活ガイド」の内容が、「LGBT学生対応・支援の先進例」であり、「LGBT学生対応・支援の在り方の指標」であるかのように捉えられてしまっている・誤解されてしまっていることも少なからずありました。また、
・「LGBT」ばかりが注目され、ジェンダー・セクシュアリティの課題として連動して存在するはずのフェミニズムの視点が感じられない
・「LGBT」内部の多様性や、L・G・B・T以外の多様なジェンダー・セクシュアリティのあり方に関する認知が低い
・学生ばかりが注目され、「LGBT教職員」の存在が不可視化されている。*2 その不可視化には、「教職員は支援者=Allyであり、AllyのなかにはLGBT当事者は含まれ得ない」という思い込みが作用していることさえある*3
・大学やキャンパスごとに異なる校風・環境や、個々人ごとに異なる要望があるはずにも関わらず、「LGBT学生の課題解決には、共通・唯一の方法がある」という強い期待(誤った期待)を持たれていることも少なくない
 などの問題に直面することも、幾度となくありました。
 そのため、より網羅的に、特に教職員が、主体性・当事者性を獲得しながら、ジェンダー・セクシュアリティの視座からキャンパス環境改善を考えていくために、新規シリーズの立ち上げ・本ツールキットを制作することとしました。

「やれることリスト」は、あくまでも、大学の就学・就業環境の改善を手助けするための「ツール」です。参考にした資料の多くは、「キャンパス/職場環境の分析・評価指標」であり、獲得スコアに応じた格付を行うことを指向するものですが、「やれることリスト」は格付を目的としていません。*4 また、「全項目を達成すれば、なんの問題もないキャンパスができあがる」といったことを保障するものでもありません。
 ここで私たちが提供・提案したいのは、教職員や学生、卒業生、地域の人々など、大学に関わる全ての人々が共に考え、行動するためのアイディアの一例です。特に、当事者の声を聴きながら、お仕着せでないキャンパス改善を目指していくことを、強く志向しています。ここでは「法改正を待つことなく、大学が独自の判断で問題なく実行に移せること」のみをリスト化しています。*5 あくまでも「やれるはずのこと」のリストであり、「できないこと」はひとつもありません。そして、「やればやっただけ、キャンパス環境が改善されていくこと」のリストとなっています。
「やれるはずのこと」を「できること」へ。もちろん、各大学の校風や地域の特性などによっては実現が困難なものもあるかと思いますが、少しでもよい環境を作っていく手助けとして、このリストが活用されていくことを期待しています。

*1 LGBTは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル2(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字からなる、セクシュアル・マイノリティ(性的少数者)を総称する語として近年広く使われています。Q(Questioning:性のあり方をひとつに固定しない/Queer:規範的な性のあり方に異議を申し立てるあり方)、A(Asexual:性的な欲望をもたない/Ally:支援者・連帯を示す者)なども並べて表記される場合もあります。もちろん、セクシュアル・マイノリティはL・G・B・Tの4カテゴリーのみに限定はされませんし、ジェンダー・セクシュアリティに基づく困難は、マイノリティだけに限られるものではありません。本ガイドでは基本的には「LGBT」という語を採用しない立場をとりますが、文脈の必要性に応じて「LGBT」、Queerを追加した「LGBTQ」、および、Allyを追加した「LGBTQA」を限定的に用います。紙幅の関係上、「個々に使い分けの理由を説明できない場合があること」「各カテゴリーの詳細な説明を本誌では担わないこと」を併せてご了承ください。

*2 CGSには「LGBT学生対応・支援」に関する問い合わせは数多く頂いています。オープンリーゲイの職員も常駐していますが、2016年8月までに「LGBT教職員」についてのお問い合わせは、全くありません。

*3 「ゲイとしての当事者性はあるが、同じ同性愛者だからといってレズビアンと同じ立場である、とは言い切れない。女性やトランスジェンダーの課題に対してはAllyの立場である」「レズビアンだからといって、全レズビアンの代表者はない、という面で、Allyの立場でもある」といった立場もあり得ます。

*4 例えば、「項目達成数に応じて、"LGBTフレンドリー・ゴールド認定大学"などと認定・表彰する」「"LGBTフレンドリー大学ランキング"を制作・発表する」「このリストに基づき、グッド・プラクティスを収集する」などは、このリストの制作目的ではありません。

*5 「法改正が必要だが、今後のアイディアとして重要と考えられること」は、註釈やコラムにて紹介しています。


■ 内容
序文:「やれるはずのこと」を「できること」に

「やれることリスト」について
 [コラム]当事者参画の必要性とアウティング防止

「やれることリスト」の使い方
 [Step 0] 仲間を集め、話せる場をつくる
 [Step 1] リストをチェックする会議を開催する ―できていること、できていないことを分類しよう
 [Step 2] 「できていること」情報を集約し、広報する
 [Step 2.1] 「できることガイド in ○○大学」をつくろう
 [Step 2.2] ガイドを広報・配布しよう
 [Step 2.3] 経緯・歴史を集約しよう
 [Step 3] 「やれるはずのこと・できていないこと」を「できること」に変えていく
 [Step 3.1] 「できていないこと」を分析し、行動をはじめる
 [Step 3.2] 「できるが、利用したくてもできない」を、「だれでも利用できる」に変えていく
 [コラム]さまざまな人が関わりチェックをする必要性
 [コラム・学生のアクションツールとしての活用]自分たちの手で要望書をつくってみよう

やれることリスト108 at University
 1. ポリシーメイキング(小項目含めて全21項目)
 2. 組織としてのコミットメント(小項目含めて全20項目)
 3. 設備面(小項目含めて全11項目)
  [コラム]トイレのマークについて
 4. アカデミックライフ(全12項目)
  [コラム]教職課程について
 5. 学生生活(小項目含めて全11項目)
 6. 寮や居住(小項目含めて全12項目)
  [コラム]「LGBT寮」のコンセプトをどう考えるか
 7. 保安(小項目含めて全11項目)
 8. カウンセリング、健康(小項目含めて全10項目)
  [コラム]ジェンダー移行のサポートについて

お問い合わせ・奥付


「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.2: やれることリスト108 at University (ver.1)」全文(PDF, A4, 23ページ, 0.6MB)

「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.2: やれることリスト108 at University (ver.1)」ッチェックリスト(PDF, A4, 10ページ, 0.2MB)

「ジェンダー・セクシュアリティとキャンパスライフ Vol.1: できることガイド in ICU(ver.1)」全文(PDF, A4, 20ページ, 2.1MB)

現在、CGSジャーナル『ジェンダー&セクシュアリティ』12号(2017年3月発行予定)への投稿論文を募集しています。
募集分野は研究部門(論文、研究ノート)、フィールド部門(フィールドレポート)です。

締め切りは2016年8月31日(水)です。

研究者、アクティビストの別なく気鋭の論文を募集しております。奮ってご投稿ください。

『ジェンダー&セクシュアリティ』12号への投稿規程はこちらからダウンロードできます。


■CGSジャーナル専用APA論文作成マニュアルについて
CGSジャーナル『ジェンダー&セクシュアリティ』では、原稿の様式を「Publication Manual of the American Psychological Association (2010年発行第6版)」としており、それをもとに、CGS編集委員会が、『ジェンダー&セクシュアリティ』の論文作成スタイルとして独自に作成したCGSジャーナル専用のAPA論文作成マニュアルがございます。

原稿執筆の際は「Publication Manual of the American Psychological Association(2010年発行第6版) 」およびこちらのマニュアルに従った様式で作成していただけますようお願い申し上げます。

以下の各リンクからマニュアルをダウンロードしてください。(PDF形式)

1. 本文におけるAPA記述について
2. References記述の全体的テンプレート
3. 非定期刊行物
4. 非定期刊行物の収載巻情報
5. 定期刊行物
6. FAQ


ご不明な点がありましたら、CGSまでお問い合わせください。

■CGSジャーナル『ジェンダー&セクシュアリティ』とは
CGSジャーナルは、ジェンダーやセクシュアリティに関する新しい知見を創造し発信する「場」となるようにとの願いのもとに2005年に創刊された国際的な学術誌です。CGSジャーナルを通じて研究者と活動家を橋渡し、理論と実践の協働作業が進むことを目指しています。
ジャーナルは国内外の教育機関に配布されている他、CGS onlineからダウンロードできます。
http://web.icu.ac.jp/cgs/journal.html(過去のジャーナルはこちらからダウンロードできます。)
また投稿された論文は国立情報学研究所が運営するデータベース、学術機関リポジトリポータル (JAIRO) に登録され、無料で公開されます。

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