01. ニュース: 2006年4月アーカイブ

CGS編集部
【CGS News Letter005掲載】

 2005年6月14日、「『男女共同参画』に隠された問題をただす!!」と題し、参議院議員である山谷えり子さんの講演会が三鷹市産業プラザにて行われた。男女共同参画推進協議会副部会長を務め、一男二女の母でもある山谷さんによるこの会は、内容・形式ともに、まさにバックラッシュの「講演会」であった。
 

大阪大学大学院 : 久保田裕之
【CGS News Letter005掲載】

 2005年12月3日・4日と、雪のちらつく宮城県仙台市において日本ジェンダー法学会(JAGL)の学術大会が開催された。研究者と実務家の橋渡しを目指して2003年に発足した当学会も今年で3年目を迎える。会場を東北地方に移した今回も、全国からジェンダーと法に関心を持つ法学者・弁護士・司法書士をはじめ、法社会学・社会学などの研究者からNGO関係者までが集まり、報告やシンポジウムのなかで熱心な議論が交わされた。私は、ジェンダーと法を学ぶ学生の全国ネットワークである「ジェンダー法学ネットワーク」(GLn)のメンバーとして第1回大会から毎回参加していることもあり、今回の大会の内容や雰囲気などを2日目の個別報告を中心にレポートしてみたい。個人的には、ジェンダー法の若手研究者二人の報告は実践的にも理論的にも非常に興味深く心躍るものであった一方で、学会における研究者と実務家との橋渡しという点においては今後の課題を意識させられたというのが、感想である。

マレーシア国民大学 : ラシーラ・ラムリー
【CGS News Letter005掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2003年7月に設立されたジェンダーリサーチセンター(CGR)、マレー名Pusat Penyelidikan Gender(PRG)はマレーシア国立ケバングサン大学(UKM)社会人文科学科に所属する研究機関である。ジェンダー研究における国家および地域調査研究機関として、CGRはマレーシアおよび東南アジア全域に住む人々のQOL向上への貢献が見込まれる関係諸分野においての知識および経験の集積に寄与することが使命であり、UKM内外の研究者に分野横断的ネットワーク形成の場を提供することを目標としている。

ICU学部 : 金子活実
【CGS News Letter005掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2006年1月7日、お茶の水女子大学にて「アジア認識とジェンダー」研究会シンポジウム「東アジアの『戦後』60年:軍事化とセクシュアリティ」が開催された。北朝鮮を脅威としながらナショナリズムが台頭する東アジアの軍事化と、ジェンダー・セクシュアリティとの関連について、韓国、日本、中国の現状から興味深い報告があった。基調報告で講演した権仁淑さん(明知大学校、韓国)は「韓国の軍事化とマスキュリニティ」と題し、50年代から70年代における韓国で、経済的、軍事的に強い国家を構築するために、女性性と男性性がどのように規定されていったかを報告した。

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