02. 日本から: 2008年4月アーカイブ

NPO法人全国女性シェルターネット事務局長:遠藤智子
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

DV被害当事者支援団体の全国ネットワーク、NPO法人全国女性シェルターネット主催のDV根絶国際フォーラム・第10回全国シェルターシンポジウムは11月23日からの3日間で延べ2500人の参加を得た。初めての国際フォーラムだったが、「DV被害は国が異なっても同じ」ということ、海外、特に韓国などの先進的な制度について共有化できたことは収穫であった。何よりDVという課題にこれ程人が集まり、マスメディアに載り、総理大臣のメッセージや64団体に及ぶ全国組織の後援を得た事は嘗て無いことだ。10年の節目、主催者の一人として予想を上回る成功に安堵している。

フリーライター:竹内絢
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2007年11月17日、デルタGの主催で女性とセクシュアル・マイノリティーを対象にした「『プライドワーク』トーク 納得のいく仕事」が開催された。ゲストは今一生さんと、今さんの新刊『プライドワーク』にも登場する奥谷京子さん(WWBジャパン代表)と山本繁さん(コトバノアトリエ代表)。WWBジャパンは国連や世界銀行のバックアップを受けて1980年に設立されたWomen’s World Bankingの日本支部で、女性起業家の育成事業を行っている。コトバノアトリエは、ネットラジオ「オールニートニッポン」やトキワ荘プロジェクトなどの事業でニートやひきこもりの就業支援を行っている。これら「ソーシャルベンチャー(社会的事業組織)」の実践を聞きながら、社会にとっても自分にとっても持続可能な働き方とは?という軸でイベントが進められた。

広島修道大学教授:河口和也
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

Guest Speakers at the public symposium
2007年10月27日にクイア学会設立大会が、東京大学駒場キャンパス18号館ホールで開催された。当日は、季節はずれの台風が東京を直撃するという悪天候だったにもかかわらず、約300人が参加した。
大会の冒頭で、クレア・マリィ氏が開会の辞として設立趣旨を述べた。その内容は、クィア・スタディーズはレズビアン・ゲイ・スタディーズとフェミニズムという二つの学問領域の成果の上に生まれたものであるが、これら3つの領域は緊張関係のなかで相互批判や否定をしつつも、互いに成果を継承しながら発展し、ジェンダーやセクシュアリティの言説の場を広げることに貢献してきたこと、そして、これらの学問研究が社会全般やコミュニティ(とその実践)と切り離すことができないものであったこと、さらにそうした歴史継承と同時にその断絶が存在してきたことが確認された。さらに、過去の歴史をつなぎなおし、現在の状況へ介入し、未来のあらたな可能性をさぐっていくことを学会の理念として提示した。

漫画家:竹内佐千子
【CGS Newsletter009掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

今回は、漫画家竹内佐千子さんについて特集します。レズビアンであるご自身とご自身の恋人の日常を、興味深く、且つ当事者以外にも分かりやすく描いた人気作品『ハニー&ハニー』、『ハニー&ハニー デラックス』が発刊されて、周囲からはどのような反応があったのでしょうか。

こちらからご覧下さい

モンタナ州立大学助教授:山口智美

昨年の6月10日、熊本学園大学での日本マスコミュニケーション学会春期研究発表会において、「バックラッシュはどのように起きるかーマスメディアとWeb言説空間の呼応関係」というワークショップを開いた。 パネリストには斉藤正美さん(富山大学)、荻上チキさん(ブロガー)、北田暁大さん(東京大学)と私、そしてゲストとして、今井紀明さん(ライター)も急遽加わっていただいた。パネリストたちは、皆、ブロガーであり、ネットにおける「バックラッシュ」 にも積極的に対抗してきた歴史をもつ。 ここでは、とくに重要な論点2点にしぼって報告したい。報告の詳細などがブログにアップされているので、ぜひご参照されたい。 i

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