CGSニューズレター 011号が完成しました。CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。是非ご覧下さい。
なおペーパー版・pdf版に収録されている記事は、要約の場合があります。記事全文は、左のカテゴリーより、「E.ソース別分類」「04.ニューズレター」から「011号」を選択してご覧下さい。随時公開していきます。
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CGSニューズレター 011号目次
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CGSニューズレター 011号目次
NPO法人サポートハウス年輪理事長:安岡厚子
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
サポートハウス年輪の前身グループ「バウムクーヘン」は、1978年の旧田無市の公民館の主催講座生が、その翌年結成したグループです。1年間の講座の中で、経済界の要請によって女子教育の内容が決められ、社会通念も作られてきたことを知りました。受講生全員が専業主婦でしたが、自分たちの置かれている立場の脆さに気づき、自分の世界をそれぞれに持ち始めていきました。そんな中、1985年にひょんなことから地域ケアセンターのデイサービスの仕事を得た私は、介護職の置かれている社会的状況を知ることになります。
一橋大学教授:木本喜美子
国際基督教大学教授:田中かず子
【CGS Newsletter011掲載記事の全文バージョンです。ダイジェスト版はこちらからお読み下さい。】
【お詫びと訂正:紙媒体版のタイトルが、「木本美喜子先生(一橋大学)と田中かず子先生(ICU)が語るジェンダー・セクシュアリティ教育の未来」となっておりました。正しくは「木本喜美子先生(一橋大学)と田中かず子先生(ICU)が語るジェンダー・セクシュアリティ教育の未来」でした。ここにお詫びして訂正いたします。】
GenEPとPGSS
鈴木直美(以下:鈴木)
本日は、ジェンダー・セクシュアリティ教育のカリキュラムの構築にそれぞれの大学で取り組まれ、現在もその発展にお心を砕いていらっしゃる一橋大学の木本喜美子先生とICUの田中かず子先生に、ジェンダー・セクシュアリティ教育のあるべき姿や今後の展望などを語っていただきたくお招きしたという次第です。
よろしくお願いいたします。
早速ですが、木本先生からは、「一橋大学における男女共同参画社会実現に向けた全学的教育プログラム」であるGenEPの資料やリーフレットをご提供いただきましたが、これは、一橋大学では「GenEPで卒業」ということが可能なのですか?
木本喜美子先生(以下:木本先生)
いえ、今はこの科目群をオーガナイズし、学生・院生に提示するというところまでしかできてないんですよ。こういう科目群が提供されていることを示して、アンケートをとったりしてるけれども、「認定」というような形まではまだ行っていないんです。もうすこし時間をかけて、と思っているところです。
報告:第一回クィア学会研究大会
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
08年11月8・9日、広島修道大学で第一回クィア学会研究大会が開催され、無事終了した。シンポジストの一人が急遽出席できなくなるなどハプニングもあったが、多くの人が参加し、幅広い分野の研究発表が行われた。学会の成功を参加者数や知的活動、学会内で形成される人間のつながりだと考えると、今回の大会は間違いなく成功だったと言えるだろう。だがここでは、大会の成功を無邪気に喜びたい気持ちをひとまず抑え、大会の成功に見え隠れした問題を報告したい。
一橋大学大学院:井芹真紀子
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
東京のパレードが延期となった今年は、周囲で評判の良いレインボーマーチ札幌に参加することに決めた。9月14日、晴天の日曜日、道内のみならず全国から多くの人々が参加し、笑顔と活気に満ちたパレードは、行政・警察との連携もスムーズで、噂どおりに気持ちよく歩くことが出来た。
特に印象的だったのは、参加者一人一人こそがパレードを作り上げているのだ、という雰囲気があったことだ。参加者全員がレインボーの風船を持ちながらパレードし、最後に札幌の中心部で一斉に放す札幌名物“風船とばし”。秋晴れの青空が色とりどりの風船で埋め尽くされるパレードのクライマックスは、各地から集まった参加者が、札幌の“お客さん”から“参加者”になり、連帯感を得る感動的な瞬間だった。
ICU大学院:丹羽尊子
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
CGS主催「自己尊重・コミュニケーショントレーニング」について、この企画に携わったCGSスタッフとして報告したい。このイベントは5回に亘って行なわれたワークショップ(以下WS)で、各回のタイトルは以下の通りである。
・第1回「私の短所を長所に」
・第2回「ストレスに対処する」
・第3回「肯定的に話すスキルを身につけよう」
・第4回「怒りを理解する」
・第5回「職場で使えるハラスメント対策・コミュニケーション術」
本WSには予想以上の参加希望者があり、企画者として嬉しかったのと同時に、これほど多くの人が人間関係に悩みを抱えているのだとも実感し、改めて現代社会で生きていくことの難しさを突き付けられたように思った。
ICU学部:酒井美智子
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
2007年12月に娘を出産した私は、ICUにおける託児所実現への期待を胸に出産後の4月から復学予定でしたが、託児施設はできず、その予定を断念せざるを得ませんでした。大学に通いながらでも子育てができるなどというのが安易な考えであった、という批判がありうるかもしれません。そのことは、誰より、今私が体感しています。しかし私は、娘に出逢えた事に本当に喜びを感じています。あの時だったからこそ他の誰でもない娘に出逢えたわけで、迷わず産んで良かったと心から思っています。
ICU大学院修了
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
07年末に出産し、訳あって8週間で職場復帰した。ここに、私なりの「労働と育児」に関する考察録を記したい。
育児しながら働くことは多くの場合子どもを保育園に預けることを意味する。しかし認可保育園への入園倍率は非常に高い。私の住む自治体では08年11月現在、無認可保育園からの入園待ちも含め待機児童は150人に上る。親の就労状況・収入・家庭の事情等が点数化され、そのポイント上位者から入園が決まるため、親(主に母親)達はいかに自分が忙しいかを、職場復帰を早めたり就労時間を延長したりして自治体にアピールするしかない。保育を確保するために母親が仕事量を増やす、保育サービスの矛盾がここから伺える。
ICU卒業:石川健一
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
<子育てに積極的に関わってみたい男性>
<出産後も自分の仕事を続けたい女性>
<子育て支援を充実させて人材確保・定着を図りたい会社>
この3拍子揃って初めてうまくいくのが男性の育児休業です。
例えば専業主婦家庭では、父親は1か月を超えての育休を申請できません。また有給休暇をほとんど消化させないような職場環境では、長期にわたる休暇を認める余裕がありません。日本の男性育休取得率が未だ0.5%前後なのは、単なる男性の意識の問題だけではないかもしれません。私の場合は非常に運良く3者それぞれの思惑が合う形で、子供の生後7か月から1歳になるまでの約5か月間の育休取得ができました。
【CGS Newsletter011掲載記事の全文バージョンです。ダイジェスト版はこちらからお読み下さい。】
2008年、ICU祭のミスコン企画を巡りICU祭実行委員会とCGSの間で数回の話し合いが持たれました。双方の頭を悩ませた「ICUでミスコンをやるとはどういうことか」という問題......。改めて考え直すために、実行委員会の石黒慎太郎さんと上原恵太さんをお招きし、サポートハウスじょむのカウンセラー高山直子さんの進行の元で、座談会を開きました。この問題をみなさんはどう考えますか?
2008年度ICU祭実行委員会委員長:石黒慎太郎(石)
2008年度ICU祭実行委員会本部企画局:上原恵太(上)
井芹真紀子・丹羽尊子・鈴木直美:CGSスタッフ(井・丹・鈴)
進行役...サポートハウスじょむ カウンセラー:高山直子(高)
ICU 学部/A Homosexual Asian Male Bitch From CA/NZ/JP:マサキチトセ
【CGS Newsletter011掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】
第3回子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議(2008年11月24日)は、アニメ・マンガ・3DCG等を含めた児童ポルノの単純所持を全ての参加国が違法化するという方針を採択した。多くの国は既に、成人と児童の権力差から考えて「同意の上」ではあり得ないため、性的搾取や暴力から児童を守るために児童ポルノの生産及び販売を禁止している。しかし今回の方針は監視を強め、実写でない児童ポルノの単純所持をも違法化するものだ。背景には、実際に児童の関与がなくても児童ポルノは人々の児童を見る目を変え、その広範な普及は児童のイメージを極度に性的なものへと至らしめるだろう、という考えがある。即ち、合意の成り立たない行為で児童が実際に受ける身体的・精神的苦痛だけでなく、間接的であれ<児童の表象>自体が実際の児童に苦痛をもたらす、ということだ。