ilc: 2007年9月アーカイブ

Jnlposter03J.png【第3号への応募は締め切りました!】
 国際基督教大学ジェンダー研究センター(CGS)では現在、当センター発行のジャーナル「Gender and Sexuality」に掲載する論文を募集しています。
 当ジャーナルは、CGSが発行するジェンダー・セクシュアリティ研究分野の学術誌で、年一回発行されています。
 投稿論文は、ジェンダー・セクシュアリティに関する研究論文・フィールドノート・書評のうちいずれかで、未発表のものに限ります。
 論文が採用された場合には、第3号(2008年3月発行予定)に掲載されます。応募締め切りは、2007年9月29日(土)当日消印有効です。
 論文の投稿についての詳細は、こちらよりご覧ください。
また、ジャーナル第2号巻末に掲載されている投稿規程より、変更された点があります。変更点はこちらでご確認ください。
 ジャーナル購読の申込み、論文投稿などについてのご質問は、お気軽に当センターまでお問い合わせください。
 アクティビスト、研究者、学生の別なく、たくさんの気鋭の論文をお待ちしています。

teaparty07autnum_j.gif 恒例のCGSオープンセンターtea partyを、2007年9月28日(金)、12時40分より行います。当日は学生スタッフがお茶やお菓子を用意してお待ちしております。普段CGSに興味があるけれど、なかなか足を運びづらいという学生の皆さん、この機会にいらしてみてください!

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※ 既に配布されたフライヤーから、水曜の読書会の時間帯が変更になっています。ご注意ください! ※

 今学期もジェンダー研究センターでは、3つの読書会を開催します。開催場所はジェンダー研究センター(ERB-I 301)です。今回は、先学期までとは開催される時間帯が異なりますので、ご注意ください。
 今学期は法学・感情労働(ケアワーク)・ジェンダー/セクシュアリティ理論を扱いますが、それぞれ専門知識を持っていなくても読み進められるように進めていきます。初心者の方もぜひ、ご参加ください!

nl008.png発行:2007年9月15日
CGSニューズレター 008号が完成しました。CGSなどでペーパー版を配布しているほか、以下のURLより、pdf版がダウンロードできます。なおペーパー版・pdf版に収録されている記事は、要約の場合があります。記事全文は、左のカテゴリーより、「E.ソース別分類」「04.ニューズレター」から「008号」を選択してご覧下さい。

CGSニューズレター 008号をダウンロード

「女たちの戦争と平和資料館」館長:西野瑠美子
【CGS Newsletter008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

アメリカ下院に「慰安婦」決議(H.Res121)が提出されて以来、安倍首相は「河野談話は継承する」といいつつも、旧日本軍の強制を否定する発言を繰り返した。その発言が、被害国はもとよりアメリカの大手メディアを含めて国際社会から批判を浴びると一転、安倍首相は訪米中にブッシュ大統領に対して「謝罪」し、ブッシュ大統領は「謝罪を受け入れる」と応じたという。「慰安婦」被害者でもないブッシュ大統領に謝罪し、ブッシュ大統領が「受け入れる」というこの奇妙なやり取りは、一体、何だろうか。被害者疎外の「謝罪」が、何を解決するというのだろうか。

Rainbow candles used by Kiristo-no-Kaze「キリストの風」集会代表:平良愛香
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 セクシュアルマイノリティ・クリスチャンのための集い、「キリストの風」集会が東京で始まったのは1995 年9月のことでした。たまたま集まったゲイの中にクリスチャンがいたことから、「自分のセクシュアリティを神に懺悔したり、変えてもらえるように祈るのではなく、神が与えてくれたものと信じて感謝できる場が欲しい」という話になったのです。やがて「教会で礼拝をしたい」という思いが高まり、第一回「キリストの風」集会が開催されたのです。

Rev. Yuri HORIEICU大学院:加藤悠二
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2007年2月2日、講演会『キリスト教の「聖」性を考える−レズビアンの視点から見る「キリスト教批判」の可能性』がICUに於いて行われた。講演者の堀江有里牧師は、同性愛行為を行う者は日本基督教団の牧師となるのに相応しくない、という主旨の「伊藤発言」・「大隅文書」(1998年)に対して、教団内部から抗議を続けてきた人物である。

Poster of the IWS 2007国際基督教大学教授/IWS2007コーディネーター:御巫由美子
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 CGSは、「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」というテーマで2004年秋から3回にわたり国際ワークショップを開催してきたが、今回はその総括としてのワークショップを6月22日、23日の2日間にわたり行った。その目的は副題にあるようにこれまでのまとめと、CGSを拠点としたアジアにおけるジェンダー研究・教育活動の今後の方向性を探ることであった。参加者として、海外からは総勢8名、国内からは計3名を招聘した。第1日目には、招聘した参加者それぞれに、あらかじめ各自が参加した過去のワークショップに提出された論文を再読してもらい、それぞれの領域において「アジア」、「ジェンダー」、「人間の安全保障」という視点で何がいえるのかを3つのセッション(社会科学、人文科学、自然科学)にわけて報告してもらった。2日目は、午前のセッションは「アジアにおけるコロニアリズムとジェンダー」について、午後は参加者から討議したいテーマを募りそれにそって自由に議論をするという形式をとった。

Prof. Miho MATSUGUICU学部卒業生:佐々木裕子
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2006年12月18日、ICU「ジェンダー関係論」のクラス内で、シカゴのDePaul大学の准教授・真次美穂氏による講演会、『米国でレズビアンマザーになって』が開かれた。
 米国での同性のパートナーとの20年近くになる生活が、そのパートナーの「子どもを産みたい」という一言によって大きく変わり始める。氏は以前から、結婚・出産・家庭といった所謂フツウのライフコースに対して抵抗感・違和感を覚えていたため、なぜ子どもを産みたいのか、なぜ二人で暮らすだけではいけないのかという疑問を抱えつつ、出産に向けてのプロセスに関わることになったという。

Street Rally by Mr.ASANO in Nicho-me, Shinjukuレインボーカレッジ:遠藤まめた
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 2007年4月、東京都知事選挙が行われた。今回の選挙で注目されたのは石原慎太郎氏が3選されるか否かという点であり、結果から言うと石原氏の勝利に終わったのだった。ニュース速報を見ながら私は全身から力が抜けていくような気がして、テレビの電源を消す気力も起きず、頭を抱えてしまった。
 私はトランスジェンダーの当事者として、今回の選挙に大変注目をしていた。私は都民ではないので投票権はなかったが、今度の選挙は全く他人事とは思えなかった。気がつけば浅野氏の勝手連の集会でスピーチを行い、街頭演説や彼が招かれているイベントへ足を運んでいる自分がいた。

ICU大学院:丹羽尊子
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2007年4月20日、「第51回国連婦人の地位委員会等について聞く会」が内閣府にて行なわれた。内容は、男女共同参画に関する最近の動きと、2007年2月26日~3月9日に行なわれた第51回国連婦人の地位委員会の報告であった。
今回の国連婦人の地位委員会の優先テーマは「女児に対するあらゆる形態の差別と暴力の撤廃」。女児が「児童」や「青年」というカテゴリーで一括りにされ、不可視であるが故に十分な対策がとられてこなかった現状が改めて認識され、女児固有のニーズの分析、関連統計の必要性とその整備等についての議論が深められた。確かに発展途上国では、女児は男児と比べて幼い頃から家事の担い手として期待されているため、教育へのアクセスが確保されないことが多い。また今回の決議にもあったように、早期に、かつ強制的に結婚させられるなど、性的搾取の対象ともなりやすい。しかし、女児に対する差別と暴力は、所謂発展途上国だけの問題だろうか。

立命館大学院:ヨシノユギ
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

2007年3月末、京都では、余寒はあれど光の量は増していた。GID(性同一性障害)治療に伴う乳房切除手術の失敗を理由として、私は、大阪医科大学を提訴した。本稿では、GID医療の前に横たわる課題と、今回の裁判にまつわる思いを述べたい。なおここでの見解をもって、全てのGID当事者の思いを代表・代弁するつもりはないことを了とされたい。

ICU学部:井芹真紀子
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

安倍首相による度重なる「強制性否定発言」をうけて再び光があてられている「慰安婦」問題であるが、この問題を学校教育はどのように捉え、教えているのだろうか。この6月に母校の女子高で行った教育実習の中で「慰安婦」問題を取り上げたときの体験をもとに、そこに潜む問題を考えたい。

Interviewer Izumi NIKI(left) and Ms.Midori ITO(right)インタヴュイー:伊藤みどり(ACW2)
記者:二木泉(ICU大学院)

【CGS Newsletter 008掲載記事】【全文】

 2007年1月20日、「働く女性の全国センター(ACW2 = Action Center for Working Women)」が発足した。これは個人で加入することができる、女性労働者のための初の全国支援組織である。今、女性限定の組織を立ち上げる意味は何だろう。世の中になんとなく漂う“あきらめ”感を私自身が抱えたまま、呼び掛け人代表の伊藤みどりさんを訪ねた。

ICU大学院卒業生
【CGS Newsletter 008掲載記事】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

「妊娠されています。出産予定日は12月1日ですね。」
驚いた。まさか自分の身にこんなドラマのような展開が待ち受けていようとは。この春就職し研修に明け暮れる日々。産む決心を固めるのは早かったが、新入社員の妊娠ということで当然社内の風当たりは強く、その後の会社とのやりとりから見えた日本企業の意識の低さ、そして女性と出産を取り巻く過酷な現状は、少なからず私を打ちのめすものであった。

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