002号の最近のブログ記事

CGS運営委員・語学科 : 日比谷潤子
【CGS News Letter002掲載】

 ICUにおいて、ジェンダー・セクシュアリティ研究学際プログラム(PGSS)が2005年度春学期からスタートすることが正式に決定しました。本学ではこれまでも、リベラルアーツ大学としての特性を生かして、学問分野の垣根にとらわれず、様々な領域で培われた方法論・技術を駆使して問題の発見と分析に当たる学際研究プログラムに重点をおいてきました。PGSSは、既に設置されているアジア研究、アメリカ研究、日本研究に続く4つ目の学際プログラムとして発足します。その最大の特徴は、自然科学科を含む学内の六学科すべてが関わるところにあります。

ICU在学生 : 金子活実
【CGS News Letter002掲載】

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2004年5月7日、ジェンダー研究センターのオープンを記念して「結婚・家族・ジェンダー」と題した講演会が開催された。講師は、弁護士時代セクハラや家庭内暴力事件を担当し、現在は選択的夫婦別姓法案の通過と婚外子差別の撤廃にむけて「趣味と生きがいと実益をかけて」精力的に活動している福島瑞穂さんだ。参議院議員であり社民党の党首もつとめている。

CGSスタッフ : 朝倉哉帆【CGS News Letter002掲載】

 4月からCGSが正式に発足し、その活動のひとつとしてジェンダーやセクシュアリティに関する読書会が行われた。これはCGSで働いているスタッフをはじめ、ジェンダーに興味のある人なら誰でも参加できるもので、学生が主導して毎回少しずつ読み進めていく形をとっている。今学期は各およそ8回、参加人数は大体6人から10人くらいだった。読書会は3つの分野から成り立っており、それぞれ社会科学・自然科学・人文科学分野から、ジェンダー問題をテーマとする図書を取り上げた。週に3回、7限の授業が終わった後の7時10分から約1時間半ほどであったが、議論が白熱して9時過ぎにまで及ぶこともあった。専門分野の違う学生たちが集まり、またセンター長である田中かず子先生も多忙にもかかわらず参加してくださり、自由で活発な空気の中で興味深い議論が多く生まれた。参加者それぞれが自分自身や社会の問題を考えていく上での何らかのヒントを得られたことだろう。今後CGSの活動がここからも更に広がっていくことを期待している。

ICU在学生 : 小竹茜
【CGS News Letter002掲載】

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5月12日、ICUにおいて、クラウディア・デリヒスさんが「アジアにおける女性のリーダーシップ比較研究」という講演会を行った。

 デリヒスさんは現在ドイツのデュイスブルグ大学で政治学の助教授で、「アジアにおける王族と女性の政治的最高指導者達」という研究プロジェクトに携わっている。ドイツで行われているこのプロジェクトは、アジア10カ国12人の女性政治的リーダーを対象に2003年から2005年まで行われる予定だ。そこで今回の講演では、現在進行中のこのプロジェクトの概要を説明した。

ICU在学生:川坂和義
【CGS News Letter002掲載】

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 「沖縄」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか?どこまでも透きとおる青い海かもしれないし、首里城や沖縄独特の市場、もしかしたらどこか懐かしい、消えつつある昔ながらの暖かい家族の様子かもしれない。それとも米軍基地やその周りにあるクラブだろうか。

国際関係学科 : 田中かず子
【CGS News Letter002掲載】【ペーパー版と同一の文章を掲載】

 CGSによる第1回国際ワークショップの準備が、いよいよ大詰めを迎えている。今回は、バングラデッシュ、中国、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、タイの9つの国と地域から合計13人が参加し、11月25、26、27日の3日間に渡って、「アジアにおける人間の安全保障とジェンダー」をテーマに議論が行われる。このワークショップの成果は来年3月にHPなどで公開する予定だ。

関東学院大学 : 細谷実
【CGS News Letter002掲載】

 21世紀に入って、日本のフェミニズムとその主張が取り入れられたジェンダー政策に対するバックラッシュが急速に広がった。まず、2001年までの、運動の成果を確認しておきたい。

ICU在学生 : 清水雄大
【CGS News Letter002掲載】

 ドメスティック・バイオレンス(DV)防止法が、今年の通常国会において全会一致で改正された(5月27日成立、12月に施行の予定)。本稿では、今回の改正のポイントを説明した上で、改正後も残る問題点をジェンダーの視点から論じる。

大阪府立大阪女子大学大学院 : 堀久美
【CGS News Letter002掲載】

 昨年のジェンダー法学会の設立に続いて、経済学においても新たな動きがあった。4月17日(土)、日本における交流と研究の蓄積、1992年に設立された国際フェミニスト経済学会(IAFFE)などの国際的な研究動向の把握と共有を当面の主な課題に、フェミニスト経済学日本フォーラムが設立され、設立記念シンポジウムが法政大学を会場に開催された。そのスタートの熱気を実感したいと東京まで足を運んだのだが、果たして、私の期待どおりのシンポジウムであった。予想をはるかに上回る参加者で、熱心な報告、議論が行われた。

人文科学科 : 生駒夏美
【CGS News Letter002掲載】

0410004a.jpg 2004年6月12日と13日の両日、鳥取県倉吉市で日本女性学会の大会が開催された。場所はデザイナーの手による施設、倉吉未来中心。太陽が燦燦と降り注ぐロビーを持ち、開放的な明るい雰囲気だ。会の雰囲気も非常に暖かかった。初参加の筆者だが、わけへだてなく歓迎され、すぐに仲間として交わることができた。この友好的な雰囲気は個人発表でもシンポジウムでも維持された。発表者には温かい支援の言葉や、適切な助言が与えられ、皆で助け合って進んでいこうという前向きな空気が全体に流れていた。

国際関係学科 : 加藤恵津子【CGS News Letter002掲載】

 7月、日本女性の出生率が1.29人と発表された。過去10年ほどの出生率低下の犯人として、私を含む「男女雇用機会均等法第一世代」の女性たち、または彼女たちが仕事と家庭を両立できないような社会制度を指摘する議論が多い。だが今一度注目されるべきは、この世代の「夫たち」である。高度経済成長期の「おじさん」の価値観を受け継ぐこれら「ネオ・おじさん」は、妻と家事分担するだけの技術がないばかりか、最低限の生存技術を持たずに妻に「世話される」対象として、「子供」とともに「社会的未成熟者」のカテゴリーに属するといえる。このような男性は女性にとって、追加労働と過労、出産意欲喪失のタネである。託児所増設だけでなく、子供や家事を託せる「社会的成熟者」たる夫の増加がなければ、出生率向上など望むべきではない。

ICUアジア文化研究所 : カマヤニ・シン【CGS News Letter002掲載】

 今日、あらゆる方面において近代化が進み、女性の果たす役割が高まっているにも関わらず、花嫁が花婿へ持参金や家財道具を贈るダウリーと呼ばれる慣習は、インド全域で一般化しており、その重要度がますます高まると共に費やされる金額の値も上昇している。花嫁の家族が所来の花婿の家族の両旧に見合う充分なダウリーを支度できない場合には、花嫁は花婿の家族から冷酷な扱いを受け、死に追いやられる事も多い。特に、インドのいくつかの地域、及び共同体においては、女児の誕生は招かれざるものであり、呪いとすらみなされる事もある。このような状況を引き起こした要因の一つしてダウリーはあげられる。ダウリー制度が女性の地位を下げる原因となっていることから、女性は全力をもってこの制度に抵抗すべきである。たとえ両親がより高い社会的地位をもつ男性を花婿にと追い求めていても、女性自身が身らからの地位を向上させなければならない。そうすれば、男性は「結婚してくれ」と懇願しながら、こちらへ駆け寄ってくるようになるだろう。

ICU在学生 : 中島聡
【CGS News Letter002掲載】

「軍隊に行って国に貢献しなければ男じゃない」昨年、韓国ソウルにある梨花女子大学に留学中、韓国人の友人の母親に言われた言葉だ。梨大(イデ)は、その名のとおり、女子大であるが、大学の交換留学プログラムを利用すれば男性も通うことができる。留学してから数ヶ月が経ち、韓国と日本では似た面が多くあると感じていときのことだった。たとえば、言語に関しても、語順は同じだし、「は」「が」「を」「も」などの助詞の使い方も同じである。しかし、男らしさの概念に関しては日本と韓国では大きく違うようだ。では、この男らしさの違いは、何からくるのか?

シリマン大学 : ポール・リッチ・J・ロマノ
【CGS News Letter002掲載】

 ゲイであることは、単に性同一性障害(GID)であることではありません。そうであると自分は信じています。ゲイであることは、自然、超自然の仮説の限度を超えています。ゲイであることは、選択されません。あなたがゲイであるような気がするときに、あなたはゲイであるということを知るのです。

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